ティラノサウルスの亜成体標本としては最優良標本なのに
あまり知られていない印象の標本がティンカーという標本です。
ダイノワールド2015横浜でキャストレプリカが展示されているので、知る人ぞ知る標本といったところだろうか

ティンカーは1997年にサウスダコタ州(ヘル・クリーク累層)でバラバラの状態で発見され
発掘は1998年から1999年と2010年から2011年迄、2回に渡り行われたらしいです。
標本番号不明 骨格保存率24% 体積保存率50%
おそらく実際には全身の半分も残って無いと思われるが、(上半身以外は見付かっていない様だ)この年齢のティラノサウルスとしては貴重な標本である。
同じくらいか、少し若めの標本としては、ロサンゼルス郡立博物館所蔵のLACM23845が有るが、骨格保存率が12%なので、ティンカーのほうが優良な標本であろう。

オリジナル標本はドイツの投資家に売却され、その後中東でオークションにかけられ、現在どうなっているのかよく解りません。
残念ながら、この貴重な化石標本は死蔵状態となっています。

幾つかキャストレプリカが売却前に複製され、アイダホ・ディスカバリー・センター(アイダホ州)、ジャーニー博物館(サウスダコタ州)で常設展示されています。
他にもマーシーハースト大学(ペンシルバニア州)にも在るらしいです。
アイダホ・ディスカバリー・センターは幾つかの部分オリジナル標本も入手しているみたいです。




日本でも、兵庫県の玄武洞ミュージアムでキャストレプリカが常設展示されています。


ティンカーは15歳くらいの成長期真っ盛りの個体で、アロサウルスやゴルゴサウルスくらいのサイズながら、レプリカマウントの頭骨は既に両眼視角になっていました。
ジェーンより大きく、バッキーより若い個体と言えます。