妻の自死のことを知ったのは単身赴任先での夜だった。娘からママと連絡が取れないとのメールが発端だ。その日義母が県外から自宅に来てくれていたが、何を考えたのか、娘だけ連れて県外の実家へ一緒に向かい、妻はひとりきりになった。ひとりにして娘の世話から離れて、ゆっくりさせようとしたのが結果としてこのようになってしまった。最初はどこかに出かけたか、風呂でも入ってるんだろうと軽く考えていたが、ずっと連絡がつかない。これはおかしいと思った自分は、地元の救急車出動情報を確認した。そこには自宅すぐ近くへの出動情報があり、何となく嫌な予感が的中する。地元の警察に電話し、詳細を聞くと飛び降りがあったとのこと…名前と残された携帯に電話するように促され、ここで身元が一致。その夜は一睡もできず、早朝始発で地元の安置された警察に向かった…


続く…