日本の60年、70年代の黄金時代にリリースされたLP(LONG PLAY)盤は、未来に残すべき貴重な文化遺産です。その中からボクが厳選した作品集を紹介します
第17回は、岡林 信康のLP盤「わたしを断罪せよ/岡林信康フォーク・アルバム第1集」(文中敬称略)
レコード002


わたしを断罪せよ/岡林信康フォーク・アルバム第1集
わたしを断罪せよ/岡林信康フォーク・アルバム第1集




今回紹介するLP盤は、URCから'69年8月1日にリリースされた「わたしを断罪せよ/岡林信康フォーク・アルバム第1集」。
A面は、「今日をこえて」、「ランブリング・ボーイ」、「モズが枯木で」、「お父帰れや」、「山谷ブルース」、B面は、「カム・トゥ・マイ・ベッド・サイド」、「手紙」、「戦争の親玉」、「それで自由になったのかい」、「友よ」が収録。

※後に、フォークの神様と云われるようになった、岡林 信康のデビュー盤で、バッキングには五つの赤い風船やジャックスのメンバーが参加していて、岡林 信康自身はギターを殆ど弾いて(いるのは、五つの赤い風船の天才ギタリスト中川 イサト)いない。


岡林 信康については、←のウィキペディアで。






「今日をこえて」






「ランブリング・ボーイ」→TOM PAXTON(トム・パクストン)の名曲→高石 友也が歌っている「学校で何を習ったの」もそうだよ






「モズが枯木で」






「お父帰れや」






「山谷ブルース」


「カム・トゥ・マイ・ベッド・サイド」は、未投稿→ERIC ANDERSENの名曲→加藤 和彦もカヴァーしているよ






「手紙」←リリース後に放送禁止歌に


「戦争の親玉」も、未投稿→BOB DYLANの名曲






「それで自由になったのかい」






「友よ」


日本の初期のフォークの原点で文字通り最高峰の名盤。
ジャケを見てわかるように表面では、アコギを抱えているが、裏面では、エレキに持ち替えている。後方の家も、裏面ではアンプに。
更に驚くは、牧師になるのを嫌って教会の実家を家出した岡林 信康の影が十字架に。

このジャケのイラストはインテリアとしてよく見かけるが、URCの作品の殆どのイラストを描いていたのが、矢吹 申彦。

「山谷ブルース」誕生の秘話は、“同級生だった平賀君を一度山谷に連れて行ったとき、彼が「新宿ブルース」(扇 ひろ子が歌って大ヒットした演歌)の替え唄としてこの原型をつくった。それに手を加えて新しく作曲した”と←LP盤の解説の中から引用
この作品のイントロは、ジョーン・バエズの「ドンナ・ドンナ」からパクっている。っていうか全く同じです。

当時からフォーク・ソングって呼ばれている、
フォークの神様の最大ヒットのこの「山谷ブルース」は、タイトルに“ブルース”が付くだけに、メロディーを解析すると所謂、『四七抜き音階』(音階の“ファ”と“シ”が無い)で創られている、『演歌』である。

誤解しないでほしい!
名曲にイチャモンをつけているのではなく、
要するに、
『フォーク』も『民謡』そして『演歌』も言葉(ジャンル)で区別(括り)する必要はないと、ボクは言いたいだけ。

話は脱線するが、
演歌の女王 美空 ひばりも岡林 信康の作品を幾つも歌っている。

ジャックスが日本における日本語ロックの先駆者と過日書いたが、フォークの神様の岡林 信康も日本語ロック先駆者として同類項である。



扇 ひろ子の作品を知らない方々へ!→「山谷ブルース」の下敷きになった昭和の名曲も知ってください。




「新宿ブルース」


岡林 信康がイントロをパクった、ジョーン・バエズの「ドンナ・ドンナ」を知らない方々は、↓




「ドンナ・ドンナ」






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最後の最後に、
この盤には収録されていないが、放送禁止歌の名曲があるのでこれもリンクを、↓




「チューリップのアップリケ」











東京の天気は、朝から霙交じりの冷たい雨が間断なく降ってこの冬で一番寒いと感じた厳冬の1日。


P.S.:



素敵なミュージシャン達も、更新しています。

『you tube』→『水平線の彼方から(renewal)』を開設。


mail.gif ご連絡は←までお願いします


CDリリースのご案内

若大将・湘南 FOREVER


加山 雄三の湘南サウンドの原点から現在までを網羅したCD盤のリリースが決定しました。
加山 雄三が原点とされる沼南サウンドに焦点をあてた今回のコンサート・ツアーの演奏曲目すべてをツアー・メンバーと共にスタジオでレコーディング。
加山 雄三のヒット曲の数々に加え、はじめてカヴァーする湘南サウンドの名曲を含む話題のコンサートが、スタジオ録音で、よりクオリティーの高い演奏とサウンドで再現されています。

タイトルは、「若大将・湘南 FOREVER」CD2枚組 加山雄三51stホールコンサートツアーPhoto Book(オールカラー68頁写真集)付
リリース日は、'12年1月11日(水)
定価は、3500円(税込)
レコード会社は、 ドリーミュージック


収録されている曲目は、
【DISC1】
1.海 その愛
2.加山雄三通り
3.夜空の星
4.湘南サウンドメドレー
 SURFIN'USA~二人だけの海~DIAMOND HEAD~白い砂の少女~PIPELINE~君のおもかげ~CRAZY DRIVING~BOOMERANG BABY
5.想い出の渚
6.チャコの海岸物語
7.湘南My Love
8.希望の轍
9.HOTEL PACIFICメドレー
 HOTEL PACIFI(ブレッド&バターのカヴァー)~HOTEL PACIFIC(桑田 佳祐のカヴァー)
10.湘南ひき潮
11.光進丸

【DISC2】
1.君は今でも(NHK ラジオ深夜便のうた)
2.若大将メドレー
 恋は紅いバラ~お嫁においで~美しいヴィーナス~幻のアマリリア~夕陽は赤く~蒼い星くず~夜空を仰いで~ブラック・サンド・ビーチ
3.ぼくの妹に
4.サライ
5.星の旅人
6.旅人よ
7.君といつまでも
8.見上げてごらん夜の星を
9.座・ロンリーハーツ親父バンド