片道3時間、滞在時間2時間。
それでも会いに行く意味があるよね。
地元の駅の改札を出ると、帰省する家族を待つ人でごった返していた。
無意識に、いるはずもない母の姿を探してしまう。
ああ、一昨年まではわたしもそうやって迎えられていたのに。
母はとうとう言葉も発せなくなってしまった。
目はうつろで起きているのか夢の中なのか。
作ったばかりの胃ろうも、もう薬の注入くらいしか使っていない。
モルヒネの投与も始まり、旅立ちの時は近づいているのだろう。
お母さんが逝ってしまったら。
介護で疲弊している家族が解放されて、
みんなの生活が元に戻るかっていうと、戻るわけなくて。
「いやぁ、悪がったねぇー。ありがどさまねぇー。」ってニコニコ笑って、
いつもの母が家で出迎えてくれるんじゃないかって、
頭の片隅で思っていた自分に驚く。
そんな訳ないのに。
お母さんに二度と会えなくなるなんて。まだ心の覚悟ができないよ。
1年前は1人でトイレにも行けてたし、なんなら軽い家事もやっていた。
母が特別進行早いケースでもなさそう。これがALSなのか。