京都の円山公園にある祇園枝垂れ桜。

初代は樹齢200年以上、花を咲かせてきた枝垂れ桜は昭和22年に枯死。根回りは4m。高さは12mあったそうです。「一重白彼岸枝垂桜」と呼ばれる種類で桜の中では最も寿命が長いものと言われています。

 

現在、見られる枝垂れ桜は「2代目」

その初代の種子から育てられた桜が、現在の「祇園枝垂桜」で樹齢約80年となります。

親族関係にある桜の木は市内でも数カ所で見ることができます。ルーツを辿る散策も楽しいかも、しれません。現在、把握しているものを紹介します。

 

・円山公園 祇園枝垂れ桜(2代目)

 

 

 

雪の日の祇園枝垂れ桜

 

親族関係にある祇園枝垂れ桜

 

植藤造園

嵯峨野にあり、桜の季節になると、200種類以上の桜が咲く庭園を無料公開されています。

これまで、先代から祇園枝垂れ桜に関わって来られてきており、歴代の祇園枝垂れ桜を育ててこられています。

 

・宇多野ユースホステル

今から4年前にコカコーラの売上寄付金を活用し植樹されました。植藤造園で育てておられた樹齢30年の「孫」の枝垂れ桜だそうです。

 

・本満寺

出町柳近くにある樹齢約80年の「姉妹樹」です。

 

 

・京都府庁

府庁の中庭に咲く枝垂れ桜を見ることができます。

円山公園の枝垂れ桜の「孫」にあたる枝垂れ桜が咲いています。

 

・二条駅東口

子孫を残すための枝垂れ桜の木があります。

平成10年に植樹された「3代目」です。

 

・京都植物園

菖蒲園近くにあり高さ14m幅20mある大枝垂れ桜です。祇園枝垂れ桜の「孫」で樹齢は約50年だそうです。

 

・地蔵禅院

京都府の井手町のお寺に先代の「兄弟木」が今も咲いています。享保12年(1727年)に、植樹されたもので、280歳を超える老木です。

今の2代目から見ると「叔父」にあたります。

道中に、井手町の玉川に500本の桜並木も見られます。