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米国の高いインフレ率により、ゆっくりと始められる予定だったテーパリングのペースが

加速するという観測が出始め、ハイグロと呼ばれる成長著しい企業群の株価が軒並み

下げはじめました。

Powell氏も再任されてからますますタカ派に振舞っているように“見せているし”、

市場のメインシナリオとしては、早いペースでテーパリング終了させ、次の金利上昇ステップに来年は移行するというのが大きな空気感になりつつあります。

 

ただ、思い出してほしいのは、ちょっと前まではPowell氏も、テーパリングを終結させても、すぐに利上げに移行するかは、市場や社会の状況をみて決めると言っていたのでは。

(個人的には、Powell氏はいまでもそう考えていると思っています)

 

資源高、素材高、人材不足、インフレの材料が即座に解消されるわけではないとはおもうのですが果たして、4-7%のインフレが来年もずっと続くのでしょうか?

 

市場側が、今のインフレペースがずっと続くと考える根拠は?

 

振り返ると、2020年

コロナが世界中を襲い、多くの国でロックダウンやそれに近い形で経済を止めました。

その経済状態が基準となった2021年、世界がコロナの正体を理解し、ワクチンや治療薬、予防策などで徐々に克服への道筋を見つけて、経済を動かし始めたばかり。

止まっていたものが一斉に動き始めたのだから、物が足りなくなったり、人が仕事に戻らなかったりする需要と供給のアンバランスが起きるのは当然でしょう。

ただ、経済が動き出せば、エネルギーは使うし、物も必要になると思います。

 

それを考えれば一時的な今のインフレ率は、当然なのでは?

 

そして、2022年。

今度は動き始めた2021年が基準となるのですが、はたして今のような上げ幅がずっと続くかというとそうではないかもしれないとも考えられるのではないでしょうか?

 

様々な供給と需要のアンバランスが簡単に解消されるとは思いませんが、少なくとも

今年よりは来年の方が、その調整がしやすくなっているのでは。そして、インフレも今年よりは上げ幅がなだらかなのでは?とも考えられるのです。

 

コロナが急になくなるわけではなく、デルタ株、オミクロン株があったように変異株もこれから出てくる可能性もあるわけで、

各国とも自国の状況に合わせて手綱を締めたり緩めたりしながら、徐々に経済を立て直していくことを考えると、今年と同じペースでのインフレ率になるかどうかは疑問です。

 

ただし、米国の現状を考えるとテーパリングはかなり速いペースで終了するであろうというのはかなりの確率でそうなると思います。

 

ただし、利上げについては、、、

米国で2%前後のインフレであれば大きく利上げをする必要性がない水準です。

来年の利上げを3回分織込みつつあるマーケットは、ちょっと一歩立止まってみる必要があるのでは。

昨年~今年~来年への経済の動きをみて、インフレを考えてみてもいいのでは、、、とも最近思っています。

少なくとも来年のスタート台は、今年なので、かなりすでに物価は高いのです。

まずは、一回利上げをして、様子をみるかも???

というものあり得るし、、、、

 

ともあれ、FRBの面々はこの分野のプロであり、マーケットへのメッセージの出し方についても熟知しており、先を読みながら、株価に配慮しながら行っていることは

よくよく理解しないといけないと思います。(ここが日本とも大きく違うところ)

個人的に思うのは、

いまのところ、市場はFRBのコミュニケーション力にまんまと操られているようにも見えてならないのですが。

 

もっとも、どちらにしても、マーケットで決め打ち予測はナンセンスなので、

なにが起こるかわからない、というスタンスで心の準備はいつでもしてきたいところです。