日本国憲法は「不変故の価値ある骨董品」なのか? | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

安倍晋三首相が新天皇の即位をきっかけに憲法改正を本格的に進める動きを見せている。

7月の参議院選挙で勝利した後、来年から改憲を進めていくというのが安倍首相の目標だ。

周辺国の反発が予想されるだけでなく日本国内でも改憲の動力がそれほど強くない状況で安倍首相が改憲論をまた持ち出したのは、7月の選挙を控えて支持層を結集するためと分析される。 

 

第2次世界大戦の敗戦後に作られた現行の日本国憲法(平和憲法)9条は第1項に戦争放棄を、第2項に戦力不保持を明記している。この条項に基づき日本は外部の攻撃に防御だけをする「専守防衛」に限って認められる。軍隊を保有できず、自衛隊を運営している。安倍首相はこうした戦後体制を「非正常」と見なし、交戦権の確保を「普通の国」化と主張している。安倍首相はひとまず憲法9条を維持したまま自衛隊を明記する改憲をし、その後に9条の1項と2項を変える段階的な改憲を念頭に置いている。 

 

  改憲するには衆議院(465議席)と参議院(248議席)でそれぞれ定足数の3分の2以上が発議し、国民投票で過半が賛成しなければいけない。現在、衆議院は自民党をはじめ改憲賛成派が3分の2を超えるが、参議院は7月の選挙で与党が圧勝してこそ可能だ。 

 

安倍首相は連日「戦争のできる国」のための改憲を促しているが、新天皇は「平和」を強調している。

新天皇は4日に皇居で開かれた一般国民招待行事でも「世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願う」と述べた。

(中央日報 5/6)

 

長かった連休も今日が最後ですね。

 

5/3は憲法記念日で日本国憲法の護憲派と改憲派が夫々集会を開いたりしたのでしょうが何の関係も無い韓国が異常なほど日本国憲法の改憲を警戒しています。

 

韓国のマスコミは日本が改憲により「戦争ができる国」になって軍国主義国家にでもなるような印象操作を盛んにしています。

 

しかし、今更日本が韓国を侵略するなんて日本人ならまず誰も考えないでしょう。

 

私は憲法の改正は日本の国益、即ち国と国民の安全(生き残り)と繁栄のためにどうしても実行しなければならない最大の課題であると思っています。

 

そもそも世界130カ国中で自国の軍事力を憲法で放棄している国は日本以外にどこがありますか?

 

周辺国が皆、力を養う事によってのみ平和と安全を維持できると軍事力を最優先で増強している中で、「諸国民の公正と信義に信頼して自国民の生存と安全を保持しようと決意した」なんていう国が今の日本なんです。

 

これは明らかに「無責任」であって、日本国を自分たちの手で守ることを完全に放棄してます。

自国民の生存と安全を他国の信義に託した、100%相手任せの完全な他力本願ですよね。

 

第2次大戦後、今まで戦争に巻き込まれなかったのは運が良かった事と日米同盟により、背後からスーパー軍事大国のアメリカが睨みを利かしていたからであって、平和憲法を大事に守っていたからではありません。

 

日本国憲法の改正はこの異常な状況を正常な状態に戻す為に避けて通れない道標なのです。

 

日々、国際情勢は激しい変化を遂げて来ました。

昨日の味方が今日は敵になり、今日の敵が明日は味方になったりするのも当たり前の国際情勢です。

 

変化には変化で対応するしかありません。

それとも何十年前の憲法を一字一句変える事無く、大切に抱きかかえて対応できずに滅んでゆきますか?

 

企業も変化なくして生き残れないように、国も変化しなければ生き残れないことは明白な現実なのです。