トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が28日に行った首脳会談で北朝鮮の非核化に関する合意に達しなかった。 米CNNテレビ(電子版)などが報じた。
米ホワイトハウスのサンダース報道官によると、両首脳は非核化と経済発展に向けて協議を行ったと説明。今回は合意に至らなかったが、今後も実務者協議を行うことを期待しているとの旨を明らかにした。
(サンケイ新聞 2/28)
世界の注目を集めたハノイでの第2回米朝首脳会談が結局合意できずに終わってしまいましたね。
今回の会談に対して韓国側の期待はとても大きく、KBS,MBC,SBSなどの主要放送局は一日中ハノイからの生中継を放映していました。
文在寅大統領も今日は一日中予定を空けてハノイでの会談に神経を集中していたようです。
会談に対する韓国の雰囲気はかなり楽天的でした。
米朝間の終戦宣言まで合意し、北朝鮮に対する制裁も一部解除されて南北事業である金剛山観光や開城公団の事業再開が始まるのではという報道が連日されていました。
それだけに今日の予想外の会談決裂は大きな驚きと失望を韓国に与えました。
主要放送局は落胆した姿勢を隠さず、スタジオに専門家を招いて会談決裂の原因や今後の見通しなどを報じていますが所詮推察の域を出ず、自分たちの希望を述べる意味の無い内容が多いです。
会談で制裁緩和の合意が為されれば、金正恩委員長にも早々に韓国ソウルへ来てもらって一気に南北協力事業を立ち上げようと準備してきた文在寅大統領の狙いも大きく狂ってしまいました。
ここで文大統領が米朝の仲介に乗り出して韓半島非核化問題の主人公、運転手を自称する自分の存在感を発揮したいところですがどうでしょうかね?
米国と北朝鮮が直接折衝している中で、文大統領が絡む立ち位置は無いようにしか私には見えませんけどね。