AI(人工知能)は既に“人間の知能”を超えている?? | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

「あれ…? あれ…? 今まで見てきた手の中で一番衝撃的な手のような気がする。これは不思議だとしか言いようがないのでは?」(チェ・ユジン囲碁アマチュア五段)

「不思議だというよりも、あり得ない手です。プロの感覚では考えも付かない手です。どういう意味で打ったんでしょうか?」(イ・ヒソン九段)

 10日、韓国トップの囲碁棋士、李世ドル(イ・セドル)九段と人工知能囲碁ソフト「アルファ碁」の第2局を中継していた韓国棋院運営の「囲碁TV」解説者たちは「解説」ではなく「疑問」を連発した。対局開始約45分後、「アルファ碁」が打った手に戸惑いを隠せなかった。「アルファ碁」の予測できない変則的な手や、ミスだと思われた手を到底説明できないといった様子だった。李煕星(イ・ヒソン)九段は「どうやってこの囲碁が…(『アルファ碁』が)勝てる囲碁になるのだろうか」とため息をついた。
(朝鮮日報 3/11)





人間 VS AI(人工知能)の囲碁での戦いは今日の第3局まで「アルファ碁」の3戦全勝という当初の予想を覆す結果になっています。

特に 韓国トップの囲碁棋士、李世ドル九段にとっては悪夢のような屈辱的なできごとで気の毒な限りです。

5局まで予定されていますが、何故自分が負けるのか敗因が分らない状況では1勝の勝ち目も無いのではないかと思います。

この状況は単に囲碁だけの話でなく、今後、社会におけるほとんどの分野で人間が現在従事している仕事が人工知能(コンピューター)に取って変わられるという事を意味しているという事です。

特に韓国では大学を出ても7割が就職できないような状況ですが、知的、技術的な仕事を人よりもコンピューターにさせた方が効率も良いし正確なわけですから益々人を雇う必要はなくなりますよね。

勿論、韓国だけでなく日本も同じ状況になるでしょう。

私のようなアナログ時代に生きてきた者には想像もつかないような社会変化が今後10年、20年後に起こる事を今回の囲碁対戦が見せてくれたようです。


韓国では良い大学に入るために幼稚園、小学校から課外教育を施し、激しい競争社会を形成してきましたが、それが何の意味もなさない時代がすぐ目の前に迫ってきている事を感じさせられる今日この頃です。