緊張の高まる韓国、正月から臨戦態勢に突入か? | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

在韓国日本国大使館からのお知らせです。

1月6日午後0時30分、北朝鮮の朝鮮中央テレビは、「1月6日午前10時00分(日本時間の午前10時30分)、水爆実験に成功した」旨を発表しました。

これに対して、7日、趙太庸(チョ・テヨン)韓国国家安全保障会議事務処長は、「北朝鮮の4回目の核実験は、国連安保理決議等の国際社会に対する約束と義務に正面から違反するものであるだけでなく、非常事態を規定した8.25南北合意に対する重大な違反であり、8日正午から対北拡声器放送を全面的に再開するとともに、軍事境界線付近の警戒態勢を最高水準に高める」旨発表しております。

 在留邦人の皆様におかれましては、引き続き最新報道や大使館からの情報にご留意頂くとともに、当面の間、北朝鮮との軍事境界線付近への訪問は控えるようお勧めいたします。
(1/8 在韓国日本国大使館からのメール)






昨年末から韓国は騒がしくなっております。

韓国では大晦日まで働き、正月は1月1日だけ祝日でお休み、2日からまた仕事が始まりますから日本の様な正月気分はとても味わえません。

おまけに年末の電撃的な日韓の慰安婦問題の合意に対して、“挺対協”のような反日団体が激しく反発してマスコミもそれに同調して騒いでいた中、北朝鮮による突然の核実験という爆弾まで落ちて来ました。

韓国側はそれに対する報復処置として38度線での対北宣伝放送を今日の12時から再開しました。

北の核実験に対して“断固として対処する”のが「拡声器で声高に叫ぶ」というのがなんとも微笑ましくもありますが、残念ながら韓国側ができる事はこのぐらいしか無いのも事実なんですよね。


今まで北は4回の核実験を行って来ましたが、その度ごとに韓国側は激しく非難して「断固たる処置を取る」と発表して来ましたが、実際には何もできませんでした。

もし、韓国が報復攻撃を北に仕掛けて全面戦争に突入したら、経済基盤など韓国側が失うものはあまりにも大きく、それを失う覚悟で攻撃を仕掛けてこないという事を北朝鮮も充分に見抜いているようです。



ただ対北宣伝放送は北朝鮮の人民と軍隊が動揺する心理戦効果が大きいので、基盤がまだ弱い金ジョンウン政権にとっては実に神経質にならざるを得ないでしょう。

多分来週あたりから北朝鮮は昨年の夏の時ように38度線に強力な軍事的圧力をかけて超緊張状態を作り上げてくるでしょうね。

北朝鮮に「韓国側からは絶対に仕掛けてこない」と見透かされている状況ではどんなに韓国側が勇ましい声明を出しても負け犬の遠吠えと変わりません。


まあ、韓国にいると日本にはない“臨戦状況”を経験できますが、本当の戦争にはなってほしくないですね。