韓国珍島沖で起きた旅客船セウォル号の沈没事故で、乗客を救助せず脱出したとして殺人罪などに問われた同船の船長イ・ジュンソク被告らに対する論告求刑公判が27日、光州地裁であった。
検察はイ被告に死刑を求刑し、結審した。
同じく殺人罪などで起訴された1等機関士、2等機関士、機関長に対しては無期懲役を、残り11人に対しては懲役15~30年を求刑した。
事故は4月16日に黄海の珍島沖で発生し、これまで294人の死亡が確認され、10人が行方不明となっている。
(朝鮮日報 10/27)
韓国で「旅客船セウォル号の沈没事故」が起きてからすでに半年が過ぎました。
その間、色々な展開があり、韓国社会に大きな傷を残しました。
しかし、あれだけ騒がれ、未だに行方不明者の捜索が続いて打ち切れないでいる状態も普通じゃないですよね。
そして事件は朴大統領の事故当日の7時間のミステリーにまで発展し、それを報じたサンケイ新聞の前ソウル支局長は起訴され、未だに出国を差し止められています。
朴大統領が「名誉毀損で責任を問わせる」と叫べば韓国検察はすぐに起訴に走り、「セウォル号の沈没事故は殺人と同じだ」と叫べば検察は船長に死刑を求刑するのが今の韓国の姿です。
結局、すべて悪いのはセウォル号の船長と船員たちだという事で彼らを「犠牲の羊」にして事件の収束を図ることになるのでしょうね。
国民の安全不感症は事件後も変わっていませんから、残念ながら時間と共に「セウォル号沈没事故」は風化して人々の記憶から消えてゆくことになるでしょう。