韓国が「日本の安保理常任理事国入りに反対?」 当たり前でしょ!! | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は23日の定例会見で、日本が国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指していることについて、「単に常任理事国を増やす案には反対する」と述べた。
日本の常任理事国入りに事実上、反対を表明した格好だ。

魯報道官は、より民主的で代表性を備えた安保理に改革していくべきだというのが、韓国を含めた国々の一貫した立場だと説明。
その上で「その立場にのっとり、単に常任理事国を増やす案には反対しており、非常任理事国を少し増やして安保理の代表性を高める案を支持している」と述べた。

(朝鮮日報 9/23)




韓国や中国が日本の 国連安全保障理事会の常任理事国入りに反対するのは当たり前でしょう!



今や世界193カ国が加盟している“国際連合”ですが、英語表記では「the united nations」(連合国)とあるように「第2次大戦の連合国」から出発した国際機関です。

そして国連は実に不公平な組織の国際機関でもあるのです。

「総会」は全世界の加盟国で構成され多数決制をとっていますが、総会の決議は単に勧告をするにとどまり、なんら法的な拘束力を持たないんです。

全世界に対して唯一、履行義務を伴う決定をなし得るのは『安全保障理事会』だけなのです。

その安全保障理事会は常任理事国(5カ国)と非常任理事国(10カ国)で構成され、非常任理事国は2年の任期で交代しますが、常任理事国は恒久的なんです。

しかも常任理事国は「拒否権」なるものをもっており、常任理事国が1国でも拒否権を発動したら何も決定できないと規定されています。

これはとんでもない『特権』ですよね。

世界中すべての国が賛成しても、常任理事国である1国が 拒否権を発動したら否決されるということであり、即ち常任理事国は「全世界よりも強力な絶対的権力を保有」している事を意味するわけです。

しかも恒久的にそのパワーを保持するというとんでもない不公平な現実が歴然と存在しているわけですね。

どうしてこんな特権が常任理事国にだけ認められたのでしょう?



常任理事国(アメリカ、英国、フランス、ロシア、中国)とは第2次大戦の戦勝国であり、連合軍の中心国家ですよね。

結局、「巨大な悪なる枢軸国(日本、ドイツ、イタリア)」を倒した「善なる連合軍」の主役国家であり、その“功績”により常任理事国を独占しているわけです。

彼らがこの特権を恒久的に維持できる根拠は“悪なる日本やドイツを倒したこと”にあるため、この「共同の利権」を守るためには絶対に日本やドイツを常任理事国として迎え入れることはないでしょう。

70年以上も前の戦争の結果が今なお“世界秩序”を規定しているわけです。

韓国は終戦のドサクサに紛れて日本側で戦ったにもかかわらず、自らを「戦勝国」として名乗りを上げましたが連合国から否定された経緯があります。

中国も日本と戦った蒋介石の国民党を締め出して、中国共産党がその利権を引き継ぎました。


東北アジアにそんな強大な利権を持った日本が顕れることは、中国にとっても韓国にとっても国益に脅威を与える重大な問題であり、絶対に見過ごすわけにはゆきませんよね。


安部首相も国連の常任理事国入りなんて甘い幻想は抱かないで、日本が国連に対し毎年負担している276億円もの大金を削減して、その余った金で「国連事務総長」に日本人を送り込む事を考えたほうがよっぽど現実的だと思いますけどね。