柳仲逸(リュ・ジュンイル)韓国代表チーム監督とアジア大会技術委員会(韓国野球委員会・大韓野球協会)が各チームの主力選手から兵役未了者を選んでメンバーに入れたと思わせるような顔ぶれだ。
アジア大会では金メダル(オリンピックではメダル)を取れば兵役特例が適用される。4週間の基礎軍事訓練だけで事実上、兵役の義務を果たしたことになるのだ。 したがって、プロの選手にとっては数十億ウォン(10億ウォン=約1億円)以上の価値があると言える。 2年間という兵役期間中、プロ選手としてプレーを続ければ、フリーエージェント(FA)資格を得るのに必要な時間をその分だけ減らすことができ、海外進出もしやすくなるためだ。
(朝鮮日報 7/30)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140730/10/tlvopn113/25/07/j/o0440032213018765631.jpg?caw=800)
韓国の仁川市で9月19日から『仁川アジア大会』が開幕します。
アジア大会って日本ではあまり知名度もなく、オリンピックなどとは別格ですが、韓国においては選手にとっては金メダルを取れば「兵役義務の免除」があり、とても重要な意味を持っているんですよね。
すべての種目においてでなく、「野球」や「サッカー」など人気種目に限定されているところが不公平ではあるのですが、とにかく優勝すれば“兵役義務の免除”という大特典が付くわけです。
韓国では「徴兵制」が敷かれていて、国民の崇高な義務であり、海外同胞を除く韓国男子は現在20ヶ月の兵役の義務を果たすようになっています。
過去は36ヶ月だったので、かなり短縮されており、軍施設も見違えるほど改善されたようです。
しかし、現役のプロ選手にとってこの「20ヶ月の空白」は致命的にもなるので、それこそ何とか兵役を逃れようとあの手、この手が繰り出されてきました。
オリンピックでメダルを取るのは“空の星をつかむ”ようなものですが、アジア大会なら何とか金メダルも射程距離に捉えることが可能ですから、選手にとってはここ一発に賭ける気概が日本選手とは全然違ってくるわけです。
過去にもLAドジャースで活躍し、日本で名が知られている朴賛浩(パク・チャンホ)や最近では同じLAドジャースで活躍しており、今期すでに12勝をあげている柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ダルビッシュのいるテキサス・レンジャーズで活躍中の秋信守(チュ・シンス)などがオリンピック、アジア大会で優勝して兵役特例の恩恵にあずかりました。
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今回の仁川アジア大会、最大のライバルである日本はプロでなく社会人チーム選抜、台湾も実業、大学チーム選抜なのでプロ選手だけで構成する韓国が断然有利と予想しているようですが、果たして結果はどうなるでしょうねo(〃^▽^〃)o