歴史を歪曲しても“中韓蜜月時代”を演出する中国とそれに浮かれる韓国! | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

どんどん中国に取り込まれてゆく今の韓国です。

中国の習近平国家主席が4日、ソウル大での特講で、韓国の歴史で屈指の抗日英雄の名前を取り上げた。 前日、朴槿恵(パク・クネ)大統領との首脳会談後の記者会見や共同声明では日本の歴史挑発に対する糾弾を自制した習主席だが、ソウル大の学生約200人の前では李舜臣(イ・スンシン)、金九(キム・グ)、安重根(アン・ジュングン)、尹奉吉(ユン・ボンギル)など抗日戦争の英雄と烈士の名前を挙げ、過去に日本に共同で対抗した両国の歴史を強調した。
中国国家主席が韓国でした最初の大衆演説だった。

「歴史上、危険な状況が発生する度に韓中はお互い助け合って苦痛を克服した」と話し始めた習主席は「400年ほど前に壬辰倭乱(文禄・慶長の役)が勃発した時、両国国民は敵がい心を抱き、肩を並べて戦場に一緒に向かった」と述べた。 続いて「明のトウ子龍将軍と李舜臣将軍は露梁(ノリャン)海戦で一緒に戦死した。 明の将軍の陳リンの子孫は今日まで韓国で暮らしている」と強調した。

 (中央日報  7/7)






中国の習近平国家主席としては如何に韓国との友好を強調しようかと豊臣秀吉の時代まで持ち出して大変でしたね。


しかし、そんな昔話を持ち出さなくてもほんの60年ほど前、両国は実によい体験をしているじゃないですか。






朝鮮戦争で一時、釜山まで追い詰められて海に叩き落されそうになった韓国軍がアメリカを中心とした国連軍の加勢を得て盛り返し、38度線を越えて北上し、年末には中朝国境の鴨緑江まで到達し、ほぼ南北統一を手中に入れかけました。

その時、急遽中国人民解放軍が中朝国境を越えて参戦し、韓国軍と国連軍は人海戦術で蟻のように押し寄せる中国人民解放軍になすすべなく後退を強いられてしまいます。

その後2年半に渉って中国と韓国は互いに殺しあう激しい戦闘を朝鮮半島中部を舞台に繰り返すことになります。

こうして今の38度線を中心とした南北分断が固定化され、今まで60年間続いているわけです。




ですから韓国にとっては南北統一の一番のチャンスを台無しにしてしまった恩讐国家がまさに中国なのですが、何故かこの点に関しては中国は勿論、韓国政府も韓国マスコミもまったく伏せています。


まあ、北朝鮮にしても中国は“血で結ばれた盟友”であるはずですが最近は中国をまったく信用せず“裏切り者”と呼んでいますからね。

もともと国家にとっては『国益』(国家、国民の利益と安全)が最優先であり、国益を中心として国策が決まりますから、今の中国にとっては北朝鮮より韓国と組んだほうが国益にとってプラスと計算しているだけのことです。


ある日突然、国際情勢の変動により国策は変わることもあるわけで、“中韓蜜月時代”などと浮かれている韓国は中国から利用価値が無くなればいつでも捨てられるという事が分っているのでしょうかね。