皆さんは「Sound City」と言う映画を知っているだろうか。
ざっくり言うとNIVEと言うコンソール(アナログ卓)の映画なんですが、
音響マニアやエンジニア向けのマニアックなだと思いきや、
「音」に対してとても考えさせられる映画なんですよ。
僕はこの映画をみたら毎回
気が合うエンジニアとバンドメンバー、
何時間掛かっても許されるスタジオが揃った環境の中で
納得が行くまで、求める音を選んでレコーディングをして、
その中で浮かんできたアイディアをまた音にしてレコーディングをして、
そして録った音を納得がいくまでミックスしてマスタリングをして、
出来上がった作品を酒でも飲みながら爆音で鑑賞会をする。
そんな「音」を求めたくなる映画です。
そもそも、当時20才位の僕はこの映画を知る前から先程書いた様な事はやってみたいと思っていて、
「その為にはエンジニアが必要だな、エンジニアの勉強でも始めるか?」と一時期本気で悩んでた頃がありましたが、
「今から勉強していつそれが実現するんだ!?僕はプレイヤーでいるべきじゃないのか!」
と思いライブやスタジオでお世話になっていたPigstyと言うライブハウスでPA兼エンジニアをしていた、
当時18、19才の専門学校生(女)を彼女にすれば、
お金も時間も気にせずやりたい放題出来るんじゃないか!
と思い、僕からアタックを開始してそんなに時間はかからず、
彼女にする事に出来た訳です。
そして遂に当時札幌で僕がドラマーとして活動していた「Two layers of paint」と言うバンドと
「DEAD FISH BOYS」とのスプリットで無制限宅録が現実になった訳ですよ!
ドラムをPigstyで録音してそのドラムトラックを僕のアパートに持ち帰って、
ギターのトシさんを家に呼んで、アパートなのでアンプを鳴らす事は出来なかったんですが、
ライン録りで持ち合わせのエフェクターで好みの音になるまで音を作って録音して、
好きなバンドの音を参考にしながら、またエフェクターをいじって音を作って、
音がいい感じになったなーって所で録りを開始して、
納得がいくテイクが出来るまで、ギター録りを深夜になるまで繰り返し行ったのを覚えてる。
ボーカル録りは1畳もない脱衣所に僕が使っていた掛け布団を画鋲で貼り付けて、
そこにマイクを立てて時間気にせず納得がいくテイクが出るまで録った。
全ての工程において納得がいくまで録音を辞めなかんったですよ!
もちろんミックス時も色んなアイディアを出し合って、
納得いくまでミックス作業を行った。
そして出来上がった曲が「LITTLE MAN」と「SUNDY GIRL」と言うタイトルの2曲。
https://tlopdxfxb.bandcamp.com/releases
※上記リンクから聞けます。
当時を振り返ると最高に楽しい時間を過ごしたと同時に俺めっちゃ青春してる!なんて事を気付かされましたね。笑
当時テーマにしてたのが根本的にお金がなかったのもありましたが、
いかにお金を掛けずにいい作品を作るかでしたから。
確かこの作品には1万円も掛かってないんですよ。
これがDIYと言うかは知りませんが、そんなような精神は今でも持っていて、
お金があれば何でも実現出来る世の中ではありますが、
それよりも大事なのは人とのコミュニティであったり自分の技術であったり、
自分の好きな事をする環境を作る力であったり、お金よりも大事な事は他に沢山あると思うんですよ!
いい機材を買えばいい音になるし、
レコーディングで間違えた箇所があればパンチインして録り直せるなんて当たり前になってきて、
その分プレイヤーは退化してっているなと実感する事があります。
映画の話に戻りますが、
一発録りであんな最高な作品が出来たなんで、
今考えると恐ろしいですよね。
でも、音楽の根源ってそこにあると思うんですよ。
なので最終的な話、カッコいいバンドになるとかいい音を出すとか
それ以前に探求や練習あるのみって事ですね!笑
BAY!