子どもたちもおらず、仕事もない、A子と二人で過ごすこの数日。近く来る定年後の生活をシミュレートしているかのようだ。つくづく二人の仲が良好であることをありがたく思う。逆に仕事一辺倒で家庭を省みなかった男が、この段階になって直面する冷徹な事実―家庭に居場所がない―に気づくことは、とてつもなく恐ろしい思いだと推察する。
インスタントラーメンに温玉・ハム・刻み葱を乗せて朝食。ピアゴで売っている無印良品的商品はパッケージ写真もなく個別包装も単なる透明な袋だが、通常商品(6個入り400円台)に比べ6割程度の値段で、味も全く問題ない。できればレトルトカレーもこういう商品を出してほしいものだ。
朝のうちにA子と二人で庭の花梨の枝剪定。今年は生り年なのか、枝の先端に大量に実って駐車場をふさぐようにしなだれかかっており、ピアノ生徒送迎に支障が出るため。たくさんの花梨の実は、まだ熟していないことと、あまりにもたくさんあるということで、残念ながら今年は廃棄。果実酒にしてもジャムにしても作るには相当のお金がかかってしまうからね。
払った枝を片付けた後、シャワーを浴び着替えて、A子の買い物に付き合い車を出す。銀行や図書館を廻って、最後にピアゴで買い物。買い物以外は俺は駐車場で待っているだけだし、買い物自体も俺が主体となって商品を選んでいるので、断じて濡れ落ち葉ではないぞ。って誰に言ってるんだか。朝晩はずいぶん涼しくなったと思ったが、日中の外出はそれなりに強烈な日差しが続いている。
今日は日差しの強さに怯んでウォーキングはパス、15時台と早いうちから夕食作りに取り掛かる。今晩はT部井さんからもらった茄子とゴーヤで和風だしを利かせたカレー。肉は半額売りの鶏ささみ。サイドに胡瓜のサラダ、豆腐とオクラの吸い物。ゆっくり飲みながら作って、18時には夕食。まだ明日一日休日が残っているというのに、既にその後の部活再開を考えて気持ちは沈んでいる。
A子と二人で、普段は見ないようなくだらないバラエティ(月曜から夜更かし)を見る。一般の人にインタビューして回るだけで、それなりに面白い答えが引き出せるものだ。もちろん数打っての成果だろうが、個人主義の時代で誰もがそれなりに自己主張できるようになっているのだなあ。明日は子どもたちが帰ってくる。定年生活シミュレートもここまでか。