今週末のお袋は介護ポイントの関係で自宅で過ごすことになっている。まるまる土日をお袋の世話に費やすのは気が重いが、本人にとっては自分の家でのんびり過ごせるのは喜ばしいと感じているのでは…と思ったが、「今日はショートステイ無いの?一日家にいなきゃいけない?」と不満そう。毎日デイケアなりショートステイなりに通うのが自分のルーティンだと思い込んでいるようだ。出かけたがらないF市義母に比べれば健康的なのだろうが、俺の献身的(と言うほどでもないが)介護を迷惑がられているようで面白くない。

 

まあ確かに家では寝ているかテレビを見ているか食事をしているかしかないので退屈なのだろう。散歩に誘っても最近は歩くこと自体が大変なのかあまり積極的でなくなっている。洗濯物を干し、Yと二人で先に朝食を済ませ、今日は一日図書館で過ごすというYを車で送る。帰りに新しくできた杏林堂で買い物。ホウレン草が一把98円とびっくりするくらい安い。帰って渋るお袋を散歩に連れ出す。一昨年末に骨折手術した大腿骨付け根に入れたボルトが内側から突っ張って痛むようだ。また整形外科に診てもらったうえで外科的処置の相談をせねばならない。いつ時間が取れるか…。

 

昼はA子が下二人にインスタントラーメンを振る舞っている。午前は録りだめた番組をまとめて見ていたようだ。A子がこうして一日家でのんびり過ごしているのはとても珍しい。義母の入院が決まって、ずいぶん楽になったことと思う。一人暮らししていた自宅で転倒骨折し、もう退院後は自宅に戻れないという。グループホーム的な施設に送ることになるのだろうが、こないだ介護保険見直しで要介護度がうちのお袋と同じ介護1に据え置かれたばかりなので、大幅な持ち出しになること必至だ。義兄は入院となった事実を踏まえて再調査の申請をすると言っているが、通るかどうか。

 

ずいぶん暖かくなってきたのでオムツ交換はそれほど気を張らなくても失敗はなさそうだ。食事の世話以外は本人任せで、夕食後のパジャマ着替えの時だけついでにオムツを換える。しかしやはり本人ではどのくらい出ているか自覚がおぼつかないようで、日中過ごす用のパッドでは受けとめ限界の域までタプタプに達している。怖いなあ、これで本人は「まだ大丈夫」と交換を拒むのだからやはりある程度時間を決めて強制的に替えてしまわねばなるまい。とにかくポータブルトイレの使用頻度がずいぶん減ったことは事実だ。

 

我々の夕食はチキンカツ、ポテサラ、ほうれん草の澄まし汁と週末なりに手をかける。合間に明日の発表会を控えた下二人のピアノ演奏を聞かせてもらう。Iはドビュッシーのずいぶん難しそうな曲、Wはショパンのきれいな曲。正直、超絶技巧的に聞こえるIの音はミスタッチがあったとしても俺にはわからず、Wのドラマチックに盛り上がる曲は些細なタッチの遅れも違和感が伝わってしまう。あくまでもIの曲と比べてだが、簡単そうに聞こえるWの曲の方が難易度は高いのだろう。夕食は大好評、手をかけただけあった。

 

22時を過ぎて寝室に向かうと、開け放ってある襖の向こうで寝ているお袋は、今のところはパジャマのままでいてくれている模様。しかしこの後俺が寝つくと、やっぱりごそごそ起き出して着替え始め、水の音や携帯の音を立て始めるのだった。長く寝ていられないのは分かるが、もう少し俺に気を遣ってほしいよ。明日も休みなので多少眠りが浅くなっても構わないとはいえ、襖を開けてエアコンをつけている時は俺の睡眠を邪魔しない、という気配りがいつまでたっても定着しないのが悩ましい。