休みの朝はしみじみ幸せを感じる。定年を迎えて仕事をリタイアした後も、こうして多幸感に満ちた朝を迎えられるのだろうか。それとも何も変化のない一日の始まりを、老いていく体の実感と共に憂鬱に迎えるのだろうか…今のお袋のように。かつて部活に追われていた時、脳内で引退後の一日を幾度となくシミュレーションしていたことがあった。けっこう暇を持て余すかもな…と感じていたが、去年のコロナ対策での自宅待機の日々から、何もやる事のない休日でも、いやだからこそ充実して楽しい日々を過ごせている。まあそれは大半が子ども達が一緒に家にいてくれるから楽しめる外出だったり、腕を振るえる料理だったりするのだが。

 

今日もIは午前にミニバス練習。父母会長のNさんが、子ども達の気合が足りないと言って我々保護者にも共に熱くかかわるよう求めてくるのが何とも困りものだが、Iの写真やメッセージの入った団扇を作ってプレゼントしてくれるなど、面倒見がよく頼れる存在ではあるのだ。俺は家事一連とお袋の買い物手伝いという恒例の日課を済ませた後、Y・Wと図書館~ゲオ~バロン(持ち帰りカレー屋)~ピアゴと、買い物ツアー。終えて帰るともう14時過ぎだ。午前に作り置いたお握り(タラコ、胡麻昆布)を食べさせる。Iは既に帰って昼を済ませ、また友達の家に遊びに行ったという。何とも忙しい休日だ。

 

これまた恒例のトレーニングを済ませて風呂、夕食準備は今日は持ち帰りカレーなのでサラダだけ作る。ゲオで借りてきた「女子柔道部物語」、やっぱり面白い。本当は「ヒストリエ」をどかっと借りたかったのだが、前回に続いて一つ先の3巻が借りられていて、1巻ずつしか進めず何とも隔靴掻痒。いや自分で買えよという気もするが…。A子はIを友達の家からプールに送り、さらに迎えに行って連れ戻ったら、すぐさま実家へ。先週に続いて義父母の介護のため単身泊まるという。だから手料理をやめてテイクアウトにしたわけ。何といってもA子のリアクションが一番大きいから、彼女が食べないと分かると作るテンションが下がってしまう。してみると料理に関しては、子ども達自立後も情熱はあまり変わらず持てるかも。

 

子ども達と2階寝室で借りてきた「千と千尋」を見る。改めてファンタジー世界の完成度の高さに唸らされる。例えば「不思議の国のアリス」はただでたらめな世界が次々と現れる感じだが、「千と―」は本当にもう一つのパラレルワールドが秩序を保って存在するかのような統合した世界を感じるのだ。本当に恐るべし宮崎駿、間違いなく氏の最高作だろう。空から落ちながら涙が天に昇っていくシーンは、一つの表現の発明だ。「天気の子」でもオマージュされていたっけ。続いてヒロアカなどいろいろ見たがる子ども達に適当に付き合いながら洗い物を済ませ、先に休ませてもらう。うちの子たちは三人仲良く趣味があってチャンネル争いが起きないのが助かるよ。