ついに始業式・入学式。子ども達もそれぞれ始業式なので何とか起き出すが、Iは足をねん挫したとかで階段を下りるのも辛そう。しばらくはA子の送迎となりそうだ。尤も班通学は去年1年間班長を務めあげ、今年からは向かいのY星くんがなっている。俺はいつもより20分ほど早めに家を出る。既に総務課員が出勤していて我々定時の車を農場棟周辺に順に誘導している。

 

今日の日程確認、明日の予定と資料配布、全体打ち合わせ後の諸連絡。…俺が忙しいのはここまで、あとは実際に動く担任達の仕事がメインになるだろう。そう思っていたのだが、ポルトガル語通訳の係が「先生のスピーチ原稿を事前にいただきたい」と言ってきて、頭の中で考えていただけだったあいさつ文を書き起こすことに。歴代主任もそれで資料が残っていたのか。その間に次々と「母親が発熱したが出席できるか」「娘が今日になってやはり入学しないと言っている」「親族の容体が悪化したのでそちらに駆けつけねばならない」等の連絡が入り、その都度対応に追われる。

 

午前は始業式。担任発表があるとざわつくのはどこでも同じだが、この学校は職員の年次間シャッフルが他校と比べて大きいので、生徒が担任名を聞いても「?」と分からない場合も多いようだ。終わって廊下を歩く俺と元受け持ちのSやTがばっったり出くわし「あ先生!」と声かけようとするSに対しTが冷めた声で「元担任でしょ」とスルーしていったのがなんだか寂しかった。もう残り少ない教員人生で、担任を受け持つことはないのだろうなあ…。

 

始業式が終わり、急いで入学式準備。総務課員や新2年次生徒が全面的に動いてくれ、意外と早く陣容は整った。しかし約束の時間になっても代表宣誓の生徒Kがなかなか来ない。何度も電話しその都度「もう着きます」「もう来てます」と答えるのだが、さっぱり姿を現さずやきもきさせられた。結局30分前に来て、動線と動作の確認だけはできたが、セリフの練習は時間がなく本番ぶっつけとなった。それでもあっけらかんとしているのは、さすがラテン系民族の楽観性か。実際、堂々とやり終えてホッとする。

 

オリエンテーション、生徒クラス移動の後、保護者に向かい主任挨拶。俺は生徒もいる前での挨拶だと思って用意してしまったので、「面倒くさいとかどうでもいいといった感情は、自分の可能性を閉ざす呪いの言葉です」なんて親に聞かせてどうする的な内容も交じってしまった。何とか「そういう感情を抱かせないよう、積極的な姿勢をお互い奨励していきましょう」なんて無理やり接ぎ木的な内容になってしまった。

 

以降は各クラスを廻り個人写真撮影や体育医療受け取りの順番がスムーズにいくよう取り計らう。去年は体育衣料受け取りの場がクラスが集中して大混雑になってしまったとのことだったが、うまい具合に散らせてそれは避けられたようだ。しかし何度も階段をを上り下り、廊下を右往左往して走り廻された。結局遅れて個別対応した生徒を出席扱いにして、欠席は2名。この2名明日は来るのだろうか・・・。

 

定時を1時間ほど延長して(もちろん転勤後初)まだ年次職員が大勢残っている中を、先に帰らせてもらう。尤も買い物はA子が済ませてあるという連絡を受け取っていたが。夕食はAツナトマトスパゲティ、ミネストローネ。やっと緊張していた神経が緩んで、美味しくいただく。しかし暫くは忙しい日々が続きそうだ。3人はクラス替えでもそれぞれ楽しくなりそうだと前向きなのがいいね。