せっかくの週末だがYは土曜登校(今年度最後らしい)・Iはミニバス練習と、朝から慌ただしい。昨夜遅くまで月末に迫ったピアノ発表会準備をしていたA子、お弁当作りを終えYを送った後「また寝ていい?」と崩れるように寝室へ消えて行った。俺はIを起こし朝飯を食わせ、今日の練習会場のN瀬小まで連れて行く。戻って今度はWの朝食給仕。片づけが終わる頃にようやくA子起床、また何やら買い物に出かけるようだ。

 

俺も昼から夕食材の買い出し、今晩はおでんにすると決めて14時過ぎから大根を煮だす。今から煮込めばいい味が染みるだろう。IはA子と共に帰ってきたと思ったら、昼のフレンチトーストを食べてまた「友達と公園で遊ぶ」と自転車で出かけてしまった。夕方はプール教室もあるのに、忙しい奴だ。この社交的な性格はやはりA子に似たのだろう。

 

思い返すと俺は幼少期いつもお袋から「もっと元気よく外で遊んでおいで」と言われ続けていた気がする。家で本を読んだり絵を描いたりするのが好きだったのだ。もし当時ゲームなどあったら、結構はまっていたのかも知れない。それでいて「お袋の期待に応えていない自分=男の子らしくないダメな奴」というコンプレックスを肥大させていき、その反動でマッチョな言動に肯定的な大人になってしまったと思う。過去にずいぶん部活指導で理想を追い求め、何度も部員たちを離反させてしまったのも、劣等感ゆえの俺のゆがんだスポ根美意識が原因なのだろう。

 

まあ今さらお袋を恨むのも筋違いだし、自分で選んだ言動の責任は自分でとるしかない。ただIのいかにも腕白な男の子らしい(女の子なのだが)振る舞いが俺には眩しく、かつてお袋が俺に求めていた理想の姿なんだろうなと思う。A子に言わせれば「何度言っても片づけはしない、約束は忘れる、自分のやりたいことばっかり優先する」と問題ありまくりなのだが、そのような野放図な性格までが幼少期のトラウマを抱えた俺には長所に思えてくる。

 

なんてことを思いつつ、夕方からルーティンのトレーニング。ずいぶん暖かくなって、ランニングを終えると汗だくだ。風呂に入って夕食準備の続き。おでんと肉じゃが、山菜炊き込みご飯のメニュー。八部通り仕上げて、A子が送って行ったIのプール教室の迎えに出かける。同じ時間にA子は子ども会の引継ぎなのだそうだ。戻って子ども達とテレビを見ながら夕食。最近はアニメや歌番組の録画要望が増えて、ハードディスクに溜まる一方だ。おでんは山ほど作ってしまったが、子ども達はさほど喜ばない。しばらくこれを減らすための食事が続きそうだ…。