いきなり暖かくなった。今まで必死に耐えて冬の冬らしさを保っていた冬の壁が、温暖化の執拗な反撃についに崩れ落ちたかのよう。洗濯物干しが心地いい。しかしこの陽気は花粉の飛ぶ季節の始まりでもあるのだ。Iがミニバス練習だというので7時過ぎに起こされ、ついでにという感じでY・Wも朝食に同席させられる。Yは久々に土曜登校がないと喜んで朝寝を楽しみにしていただけに、ちょっとかわいそう。
Yに勧められた「推し、燃ゆ」読了。短いし複雑な構成でもないのでサクッと読めた。しかしこの不器用で劣等生の主人公がモノローグで精緻な自己の内面を表現し、思考や周囲との関係を心中では饒舌に語っているところが、どうにも違和感が残る。彼女は発達障害で学習活動に支障があるだけで、内面は高い論理性と表現力を持ち合わせているのだと解釈するべきなのだろうけど、俺には作品を文学的に成立させるためのご都合主義による「幼稚な外面と高度な内面」の使い分けに思えてしまう。たとえて言えば、ちびまる子ちゃんの目線で物語を作るのなら、その表現はちびまる子ちゃんレベルにとどめた上で語らせねばならないはず。それが不足なら「推し燃ゆ」にもキートン山田を設定すべきだったのだ。
午後からIの親友Aちゃんが来て一緒に遊んでいる。俺は買い物を済ませ、いつものトレーニング。マスクをせずにランニングをしてもほとんど人とすれ違わないことに、辺鄙なところに住んでいるありがたさを感じる。マスク警察が跳梁跋扈している首都圏では家の周囲のランニングでさえもさぞ息苦しいだろう。
帰って風呂、夕食準備。しかし今晩は夕食をピザにしたのでそれほど時間はかからない。ミネストローネを作って火にかけ、水泳練習に行ったIとA子が戻るまでのんびり過ごす。どうしたって酒に手が伸びてしまうやね。ピザはいつもの「マルゲリータ」にトマトとピーマン、「四種のチーズ」に茄子とマッシュルームを乗せたもの。他にミネストローネ、ブロッコリーのサラダ。皆で「呪術廻戦」を見ながら夕食。既に単行本で筋は分かっているわけだが、バトルシーンの迫力はアニメならではだ。ワイワイ感想を述べあいながら、ワインが進む。