今日も風は冷たいがいい天気。母子はすっかり寝坊が定着し、9時過ぎ起きも当たり前になってきている。Yは6日、W・Iは7日から始業式だというのに。元日2日と買い物をさぼったせいで備蓄の野菜類が乏しい。T部井さんが年末に畑のものをおすそ分けしてくれて助かった。その菜花をふんだんに入れた雑煮と蒲鉾で朝食。
今日明日は母子はF市実家で過ごすと、昼前に出発して行った。今年はH出家の集まりはないという事と、琥珀の世話をしなければならないという事で俺は留守番。子ども達からくれぐれも琥珀を頼むと念を押される。届いたばかりの年賀状の束から、俺宛てのほんの数枚を受け取り、後は子ども達が嬉しそうに持って出発するのをお見送り。
年賀状の返事を書いて出しに行くついでに買い物のはずだったのが、肝心の年賀状を忘れ買い物の後また出発する羽目に。年末に摘み取った夏ミカンを絞ってジュースを作っていると、全く当たり前の顔をしてお袋が出かけようとするので「どこへ行くの?」と聞いたら「ちょっと杏林堂へ」との返事。「自分で行くつもりだったの?」の問いにも悪びれず「そう」とのこと。退院後、あれだけ繰り返し「車通りの激しい街道を横切る杏林堂へはもう一人ではいかない。俺かA子に頼んで一緒に車で行くか、俺たちがいない時には買ってほしいものをメモしておく」「但しウォーキングの練習は必要なので、、家の周りの平坦な道を車に気をつけて歩くのは積極的に行ってね」と言い聞かせて本人も納得したそぶりを見せていたのに。自分が行きたいと思ったらどうにも欲望を抑えられないようだ。
試しに行かせて、帰ってくる姿を客観的に観察すると、いかにも危なっかしいよぼよぼ歩きで、俺が試験場周りジョギングで1周する間に100mも進まない。これでは街道を横断する際、相当の車に待っていてもらって迷惑をかけているに違いない。万一車がはねてしまったとしても、逆に運転手側に「なんだってこんな年寄りを一人で買い物に行かせてるんだ」と恨まれそう。やはり今後は単独で行かせてはならないと肝に銘じる。
トレーニングを終えた後、親父の水墨画で使っていたスケッチブック数枚に渡って「一人で杏林堂に行かない」「一緒に行くか、メモに書く」と大書してガムテープでつなぎ合わせ、お袋にこんこんと説くと同時に部屋の内側の出入り口に掲げておく。こうすれば嫌でも目に入り、少なくとも約束をうっかり忘れていたという言い訳はできないだろう。お袋も終いには苦笑して了解していた。ただ、それでもすぐに欲しくて待っていられない買い物がある時には約束をぶっちぎって出かけてしまいそうだが。
正月用牛肉パックが安くなっていたので、夕食は牛コマをすき焼き風に煮込んで肉豆腐、刺身切り出しの醤油漬け、T部井さんから貰ったエシャレット。酒のつまみばかり並べて、F市実家から貰った日本酒でいただく。琥珀の餌も忘れないよ。しかし奴は餌の時だけ出てきて、後はどこかに隠れてしまっているようでなかなか姿を見せない。まだ俺には警戒心を解いていないようだ。