朝起きるとお袋が朝食の用意をしているが、何だか様子がおかしい。足を引きずっていて超ゆっくりにしか歩けず、右手も上がらないようだ。聞くと昨日美容院の帰りに家の前の道路で転倒したらしい。「なぜ早く言わないんだ」と言うと「顔を合せなかったから…」とのこと。いつもは風呂上がりに声をかけるのだが、昨日は部屋の明かりも消えていたのでつい放置してしまったのが悔やまれる。とにかくこれでは日常生活もままならない、トイレにだって一人で行けるか心配だ。整形外科で診てもらうとして、その後は入院になるのだろうな…と思い、とりあえず整形外科の受け付けまでA子に依頼し、俺は自習の準備を整えた後で医院に駆けつけて交代することに。
いやー、昨日地理Aの復習プリントを作っておいてよかった。さっそく今日の自習に役立てられる。教科の中だけで頼める人がおらず困っていたら、英語科のK畠先生が「私は今日午前が空いているから」と申し出てくれた。ありがたい、実は彼女史は午後から年休で、その課題監督を逆に俺が頼まれていたというのに、それに行けれなくなったうえにこちらから頼む羽目になろうとは。それでも気持ちよく受けてくれた女史に感謝。4限は教科内のN村先生(これもDVDを借りたり昨日研究授業を見せてもらったりと、一方的に頼むばかりだ)が引き受けてくれた。昼のSHRをY子主任にお願いし、来週の授業予定を再確認し、結局この日は1時間だけの勤務で職場を後にする。
さっきラインでS山整形外科の受け付けを済ませたとA子から連絡があったので、待っている間に到着できるだろうと思っていたら、K山寺街道を走っている間にA子から電話、もう診察も終わって右肩の鎖骨骨折、右足は打撲で膝関節に血が溜まっていたから抜いて処置して完了、帰って良しとのことだという。入院の話は出なかったのでそのまま帰るがいいかと聞いてくる。えー、あの状態で家で過ごさせるのかよと思う一方、そんなにひどくなかったのかと安堵した思いもある。とりあえず直帰するので家で落ち合うことに。途中スーパーで夕食材を買って帰る。
医院から戻ったお袋を見ると、やはりほとんど歩けない状態で日常生活すべてに介助が必要な様子。足に溜まった血を抜くために2週間後また来るように言われたというが、じゃあ2週間はこの状態が続くのか、なぜ入院を勧めてくれなかったのかと整形外科の診察に腹が立ってくる。今日はデイケアの日でそれを休む旨をケアマネのN脇さんに報告したら、「様子を見に伺います」と来てくれ、お袋の状態を確認して「この状態では養生のための入院を要請できますね、ベッドの空きを私が確認するので改めて整形外科さんに紹介状を書いてもらうよう依頼してください」と言ってもらえホッとする。しかし医院に電話するが、もうこの後外来がいっぱいで余裕がなく月曜になると言われてしまう。月曜にまた整形外科に行き、病院に入院手続きをするためにはまた年休を取らなきゃならないなあと思っていたら、N脇さんから電話、「Sかけ病院が紹介状の内容を確認したうえで入院の可否を判断してくれるので、紹介状を持って行ってください」とのこと。紹介状がすぐには手に入らないことを伝えると「じゃあ私から(S山整形へ)説明してみますね」と言ってくれた。頼りになるケアマネだ!
しかし結果は、急いでも紹介状を渡すのは明日朝一になるとのこと。それを病院に持って行っても、結局院長の判断は月曜に持ち越しとなる。それでも月曜に直接病院に行けるのは大いなる時間の節約になり、少なくとも今日のように自習の準備のために学校に行く時間が取れるのはありがたい。しかし肝心のお袋が「入院しなきゃいけないの…」と不満そう。あなたトイレの移動もままならず、おむつが尿で一杯で異臭を放っている現状が分かっていないのかよ。つい「俺だってずっとそばで介助できるわけじゃないんだからね」ときつく言い放ってしまう。こんなに生活が不便なのに、それでも入院より家で過ごしたいのだろうか。
N脇さんが当面この週末を乗り切れるようにと、ベッドのわきに置く手すりをレンタルで持ってきてくれた。どこまでも良い人だ。彼女はこの後出産休暇に入るため、後任の方も引き継ぎできてくれた。いろんな人がお袋の生活支援に携わってくれている。なのに当人はぼんやり他人ごとのようでろくに挨拶もしない。なんだかボケが進行したようで心配だ。ちょうど月曜はT竜病院で認知症検査が予定されていたので、Sかけへの入院ができたとしても午後からになるだろう。そうすると俺は授業をやった後からでも間に合うかもしれない。
A子とIがM乃先生ピアノに向かい。俺は夕食準備。今晩は鶏むね肉のチキンカツとニラ玉もやしスープ。お袋は晩飯も取らず寝てしまったが、18時半頃起きてきて何やらテーブルに着こうとしている。「晩飯食べるならいつものように部屋に運ぶよ」と声をかけると、「?血糖値計ろうと思って」と。朝と勘違いしている模様。「まだ夕方だよ」と伝えると「おかしいなあ」と首をひねりつつ部屋に戻っていった。夕食は食べたくないようだ。風呂も水曜から入っていないというし、やはり家で過ごさせるのはちょっとハードルが高そう。ただ足の具合は朝と比べてずいぶん動きやすくなっているようだ。血を抜いてもらったのが良かったか。
子どもたちが帰ってきて夕食。チキンカツと聞いて歓声が上がる。上からチーズをかけ、トマトソースを注いで完成。昔とんかつ屋でA子が決まって注文していた一品をまねて作った。もちろんA子は感激して食べてくれた。しばらくはお袋のことでいろいろ世話を頼まねばならない。姉貴・弟にラインで報告すると、姉貴の奴「老人施設に入ってもらうわけにはいかないのかね」との返事。それほど遠くに住んでいるわけでもないのに盆と正月以外はほとんど顔を見せず、電話もろくにしないで世話を俺たちに任せっぱなしの現状で、簡単に言ってくれるよ。