いったん目覚めるもまだ3時半、再度眠りについてはっと目を覚ますと今度は6時近くだ。やっちまった、とまずは洗濯機を廻す。A子はすっかり弁当作りに着手しており、台所は空きそうもない。先に着替え、降りてきてぬか床世話、洗濯機が止まったと同時に取り出してベランダ干し。Iの部屋は衣類が散乱して足の踏み場もない。今朝は日記付けはパスだ、食卓へ降りてお弁当おかずのさつま揚げでご飯を平らげ、先に出ていたIと合流して集合場所へ。急げば1時間で(日記を除いて)朝のルーティンがこなせるものだ。
1限にN村先生が世Aの公開授業をするというので、見学させてもらう。指導案ではゲルマン移動後の中世社会の成立とあったが、まるっきり徹頭徹尾サブカルネタで驚かされる。北欧神話から引っ張ってガンダムだの進撃の巨人だの、俺なら5分で済ませるエピソードを徹底的に膨らませて、結局世界史的講話は「古代と中世の区分」について説明しただけ。これでいいの?しかし生徒は俺の授業よりずっとよく聞いていて反応も良い。これが定時制のあるべき授業なの?だとしたら俺は一から講義内容を組み立て直さねばならなくなる。
残った午前の空き時間に地理Aの復習プリントを作り(これが後で重宝することになる)、3・4限の世Bは前半が復習プリント(半数以上が時間を持て余しているが無視して45分強行)、後半が講義(中央アジアのトルコ系民族というマニアックなところ、さっと流す)。午後の世Aは相変わらず欠席が多い。今回は9名欠席、7名出席。それでも前半ロシア近代化の歩み、後半アメリカ南北戦争を熱を入れて語る。1限に見た公開授業への反発という意識はなかったが、教員人生で一番熱量を使って説明しているんじゃないかと思える2時間だった。
部活の終わりを見届けて帰宅、さっと作れる夕食をと考え中華丼、割引になっていた刺身、同じく割引の総菜揚げ出し豆腐。木曜は全員揃って楽しい夕食。のはずがYが風呂から大いに遅れて席についたのは俺が食べ終わる頃。しかしもう全員揃ってなどという同調圧力をかけるべきでないのかも。Y自身も以前はくどいほど「ごめんね~遅くなっちゃって」と(遅くなる時自体が珍しかった)言い訳していたが、今は多少後ろめたそうな表情は残すものの無言で席につく。もう高校生だしね、自主性が高まるのは喜ばしいことなのだろう。
しかし相変わらず食卓での家族間のおしゃべりは活発。Yの担任が発行している学年だよりが面白く、出されるたびに話題になる。物理の先生だけあって、テスト対策もコロナ対策も理詰めで説得力ある切り口、大したものだ。俺の書いていたものもこうやって家族間で読まれていたケースはあったのだろうか…。中華丼は好評でほぼ完食、刺身はYに残しておくのがやっとなほど、揚げ出し豆腐は…3人とも残した。そんなに悪くないと思うのだが?