任される仕事量がこれだけ少ないのもまれなのに、疲労感が募るのは何故だろう。部活も課外授業もなく、分掌の仕事もまだほとんど振られていないというのに、そして実際ほぼ定時帰りが続いているというのに、業務を終えて帰る頃にはクタクタになっている。特にここ数日、テスト問題に本格的に着手してからというもの、問題作りに悩みそこから逆算しての授業展開に悩み…と、およそベテラン教員らしからぬ狼狽えぶりに我ながら嫌になる。

 

やはりどこかで「定時の授業」をなめていたのだろう、特に授業準備などしなくてもこれまでの蓄積で余裕でやっていける、と思い込んでいた。しかし「まるで分っていない生徒に分からせる」作業というのは、エネルギーを使うものだとしみじみ思い知らされている。とはいえ他のクラスの様子を見ると、特に声も張らず淡々と行っているのに生徒はきちんと聞く姿勢を保っていて、穏やかに調和できているなあと感心する。

 

今日も問題作りと不定期に登校してすぐ帰る生徒の世話に追われる。ろくに授業に出ないこの女子は、来週には欠時数のリミットを越えてしまう。しかし精神的な不安定が続き、再入院も決まったという彼女に、目先の授業の一つ二つを強制しても始まらない。と言って「好きにしていいよ」と放置するのもまた彼女の不安を増幅させるようで、せいぜいそばに来る間は励まし元気づけてやるしかない。

 

放課後、正顧問の生徒課長に頼まれてテニスコートに立つ。5名ほどの部員たちは俺が入って行ってもほぼ無視して歓談しつつ球を打ち続けている。俺がもう少しフランクに声をかけていったらまた違う関係性が生まれるのだろうか。しかし深くかかわるつもりもない部活に、無理やり介入していくこともないか。今日はほぼ定時に帰宅。

 

Yが選んだ部活は英語ディベート部、その新入生歓迎会があるというので今日はM乃先生レッスンはお休み。なので俺が迎えに行くには時間が間に合わず、A子がレッスンを休んで送迎。そのA子とほぼ同時に帰宅し、彼女が夕食を作ってくれる。隣のS藤さんから貰った卵を消費したいと、カルボナーラ。もう糖質制限はいいだろうと、一人前しっかりいただく。それとブロッコリーとチキンのサラダ。発泡酒とワイン。最近A子もワインをたしなむようになった。