このご時世に、生徒も来ないのに何で出勤しなくてはならないのかよく分からなくなってきた。しかし県教委は改めて「自宅待機が認められる要件」を発表するなど、通常勤務を大前提とした方針を崩さない。車で来ている人はまだいいが、公共交通機関での通勤は今や命がけだ。職員室だって、とても2m間隔の距離を保てているとは思えないし、換気も充分ではないだろう。ひとつの部屋に数十人がうごめいているかと思うと、いつかは俺も感染してしまうのではという疑惑が拭えない。
昨日の煮魚と炊き込みご飯の残りは子どもたちの朝食に廻して、俺は豚汁と納豆で軽く済ませる。今朝は子どもたちも起きてきて、皆で見送ってくれた。ありがとう、せいぜい気をつけて過ごすよ。アマゾンで買った中国製マスクは、ゴムがきつくて耳が痛くなり、おまけに本体からゴムが取れてしまいやすい。とてもじゃないが毎日使い捨てる余裕はないので、ホッチキスで止め直して使用している。普通の品が普通に流通するのはいつの日になる事か。
職場につき、全体打ち合わせを済ませ、校内LAN上のインフォメーションを確認すると、もうやることはない。職員室内ホワイトボードを見ても、日付の他は真っ白だ。他の職員はいったい何をして過ごしているのだろう?分掌によっては、まだ新年度生徒データのまとめや再登校後の行事準備などの仕事があるようだが、ともかく転勤したての俺には何も声がかからず、放置されたままだ。黙って宮部みゆきの変調百物語を読み続ける。「泣き童」が終わり、午後には「三鬼」に突入。教科準備室やその他空き教室に籠ってしまわず、職員室に居続けることが俺のせめてもの誠意だ。
それでも今日は上二人のピアノ練習の日、当初A子は行きだけバスで向かわせると言っていたが、リスクを背負わせたくなく俺が送迎を引き受けると約束してある。14時過ぎに年休を取って帰宅、Iも含め3人を乗せてM乃先生宅へ。行きの車中はこないだ入手した知久のベスト盤を始め、「たま」の曲をいくつか聞かせる。子どもたちは「変な曲だね」と反応薄いが、スピッツ、エレカシときて次はいよいよ「たま」ワールドに引き込むことができるか?
どちらかがレッスン中はいつもはI田のアピタ内本屋で立ち読みさせているのだが、店内は空いているとはいえやはり公共施設内はウィルスの蔓延が心配。買う本を選ばせて、車に戻って中で読書させる。とは言っても実際に買ったのはIが漫画1冊だけで、Y・Wは「持ってきたのがあるから」と遠慮する。ねだってくれてもいいのに、倹約家のところは俺に似たか。俺は合間に夕食材の買い物を済ませる。帰ってすぐに食べられるように、豆腐ハンバーグ・アスパラ巻きハムカツ・鳥チャーシュー・サラダ具材と総菜中心。A子にご飯を炊いておいてもらうよう連絡。
Yのレッスンが終わるのは19時過ぎ、さすがに腹ペコだ。帰宅してもやしを茹で、ハンバーグと叉焼と一緒にご飯の上に乗せ、だし汁を餡にして上からかける。「豆腐パスタ」明太マヨ味という珍妙なものを買ったが、アボカドサラダに乗せて供するもこれは不評。なかなかいけると思ったのだが、A子は「相変わらず冒険するね」と冷たい反応。発泡酒と自家製レモンリカーでけっこう酔っぱらい、Yに「そのくらいにしときなよ」と諫められる。