部活もなくなり、予定のないフリーな土日となった。俺としては家でダラダラできるのはこの上ない喜びだが、普段から部活やサークルで積極的に活動している子どもや指導者にとっては、何とも歯がゆい休日がしばらく続くのだろう。それにしても国を挙げて病気の蔓延を防ごうとしているのに、高体連に属していない野球だけが(無観客とはいえ)全国大会実施ありきで練習も黙認しているというのは、他の部活指導者から見たら不公平に感じて当然だろう。

 

俺のようないい加減な部活関係者は、「こんな時くらい、休めるいい口実ができたトラッキーに思わないのかね」と軽口をたたくが、同僚のK田さんは本気で「思わない、子どもたちが可哀想ですよ」とど直球に返してくる。そりゃ部活に青春を捧げている連中にとってはそうだろうけど、そういう子どもたちの努力は必ず大人の指導者が必要なものだろうか? こういう非常時にはそれぞれ各個で基礎的なトレーニングなどして備えておけばよいのではと簡単に考えてしまう。結局、ワーカホリックに近い部活指導者が、自分の居場所がないことを嘆いているに過ぎないのではと勘繰ってしまうのだが…。

 

今朝は昨日買い過ぎて余ったカツを温め直しソースに漬けて、千切りキャベツと合わせてカツサンドを作る。サイドに人参・玉ねぎ・白菜の野菜スープ。母子はゆっくり起きてきて、8時過ぎに揃って朝食。午前中はそれぞれのんびり過ごす。昼は残り物をあてがい、午後からYのスマホ契約に携帯ショップに出向く。A子があらかじめ俺の部活が終わる時間に合わせ予約しておいてくれたのだ。スマホが欲しくてたまらないIが、どうしてもついて行くと言って四人で出かける。Wは留守番。

 

14時の予約で行ったのだが、すぐに対応してくれたとは言え、俺たちの契約内容見直しやらこれまでYが使っていたマモリーノ(子供向けガラケー)の名義変更やらで時間がかかり、全て終わってYがめでたく新機種を手に入れて店を後にしたのは18時近くになっていた。「怒りだしちゃうお客さんもいるだろうね」とはA子の弁だが、逆に俺は自分たちの私用のために一人の店員をこれだけ占有してしまって申し訳ないという気持ちで一杯になる。丁寧に対応してくれて、本当にありがたい。

 

遅くなったので夕食はスーパーの巻きずし。雲吞スープ、ブロッコリーとトマトとアボカドのサラダは手作り、足りないかと茹でソーセージもつける。A子は子ども会の引継ぎで再度出かけ、子どもたちと夕食。案の定Iのはしゃぎっぷりが凄い。「あんまりスマホばかりいじるようになるのなら、Iが高校生になる時には簡単に自分のを与えるわけにはいかんよ」と言うと、慌ててYから離れる。しばらくは「見せて、使わせて」が続きYもうざったい日々が続くのだろうなあ。にしても、俺も課金ゲームに夢中になってしまった時期もあり、人に偉そうに言える立場でもない。