卒業式は何度も経験しているが、自分が学年全体の責任者として臨むのは初めて。緊張というより、何故か既に達成感があって落ち着いている。やるべき準備は全部やってあるという自負からだろうか。朝食をもらい、礼服に着替えて出勤。出勤してすぐに、3年廊下のホワイトボードの進路関係掲示物を取り去り、「祝」「卒」「業」の大書した文字を張り付ける。

 

朝打で3年部揃って全職員にお礼と今日一日の依頼。コロナ対策を踏まえて、ホールに待機するのはギリギリ後に伸ばそうと提案すると、「その間何やらせたらいいですか」と当然の問い。これにF原さんが「学年だより読ませればいいじゃないですか。これは必読ですよ」と嬉しいアシスト。ぜひ式典の前に読ませてほしいと、日報にも書いてあったのだが。

 

入場準備のため3年生をホールに集めて、最後の説話。ゴスペルとブルースを例にとって「奴隷は悩まない、悩み苦しむのは自由だから。辛くても自由であることを選び続けよう」と話す。最後に「ご清聴ありがとう」と言うと自然と拍手が。照れるね。

 

色々不安視された答辞のTHも感動的に語り、俺の人選はやはり間違っていなかったと確信できた。最後に校長に渡すべき原稿をそのままポケットに仕舞ったのはご愛敬だが。生徒退場の後、保護者に向かって学年として最後の挨拶。これも「感動的だった」と副校長やU野さん等から称揚される。事前に文案を練っておいてよかった。まあ暇は充分あったのでね。

 

式典を終え、副担として教室で挨拶。これは手慣れた「一生を一日24時間に換算すると…」の話。こちらとしては定番のネタだが、皆真剣に聞き入ってくれる。最後に思いがけずクラスの生徒から寄せ書き色紙のプレゼントを渡される。世界史選択者はともかく、他の面々は俺と余り接点がなかったから書きづらかったろうに…。

 

部活や授業で深く接した生徒たちと話をしたり一緒に写真を撮ったりで放課後を過ごす。3組担のK藤が「いけねー、学年だより配るのを忘れてた」とがっかりさせる発言。最後まで足を引っ張り続けるね。学年全体での反省会は自粛となったが、有志で俺を慰労してくれる会を設けるというので、集合時間に間に合うため年休を取って早めに帰宅。

 

改めて電車に乗って街中心へ。電車内も街中も空いているのは、やはり自粛ムードが社会全体を覆っているためか。居酒屋で2時間、どうしても話は異動の情報交換が中心となる。K原・N尾・T村と学年を支えた若手が揃って異動するようで、お荷物的中高年が足並みをそろえて残るのも、次に誰が主任をやるか知らないが頭の痛い現実だろう。

 

一次会でサクッと帰り、最寄り駅でA子の迎えを受ける。子どもたちはまだ起きていて、WとIがタカアンドトシのライブを見て笑っている。明日から小学校は当面休校だ。気楽に過ごせていいね。