のんびり6時過ぎに起きて洗濯機に向かうと、「5時に起こして。Yとママより」のメモ。びっくりしてリビングに向かうと、既に朝食準備を始めていたA子が「ああもう自分で起きたから、Yもとっくに」と冷静に伝える。なぜ前の晩から頼んでおかないのか、なぜアラーム等で自力で起きようとせず俺に頼るのか、そして自力でたやすく起きれるのならこのメモの意味は何なのか、ただ俺に貸しを作り優位に立つための謀略にすぎないのでは?といろいろ勘ぐってしまう。が、もうこちらが勝手に解釈して神経をすり減らすのはごめんだ。何事もなかったように「おはよう」の挨拶から始める。
年末の衝突以来、A子の俺への声かけは一方的な説明に終始している。すべて自分で決めて、俺には決定事項を伝えそのように振る舞うことを要求する。曰く、お年玉はそれぞれこれだけの額をポチ袋に詰めて、あなたから渡して。お墓参りから帰ったらすぐ餃子を焼くように。なるべくA太君など小さい子の相手はあなたがしてあげて。お義母さんとS苗さん・M緒さんは別室での食事でいいわね。花は買ってきたから、お線香とチャッカマンはあなたからお義母さんに確認して。家のことをまるでやらないと俺に糾弾されたことがいかに間違いか、俺に心底わからせようとあえて細かく指示しているのかもしれない。いや、こういうマイナスな解釈は止めようとさっき決意したばかりじゃないか。
朝食の雑煮を用意しても「残っちゃうと明日から家を空けるのに無駄になっちゃうのに…」と不満げ。何かとこちらのやる事にはケチをつけたがる。A子とYは結局昨日の残りの炒飯で済ませ、塾へ。今日はYは年始特別講座だかで、朝8時から夜19時まで一日不在。これはまあ仕方ないが、だからと言ってS二一家に年始に来させないというのはやっぱり間違っていたんじゃないかと今さらながら思う。だってH出家の集会には頻繁に嬉々として子どもたちを連れて行くのだから。とにかく我が家の方の集会には義務感満載で仏頂面、そして自分の実家の集会は何をおいても最重要視する姿勢があちこちに透けて見える。
11時にMガーデンでS苗・M緒・N摘のK村一家と待ち合わせ、親父の墓参りを済ませて我が家へ集合。例年通り昼食会を滞りなく行えた。はしゃぎ回りたい盛りのA太達を連れて裏の林業試験場、さらに足を伸ばしてSヶ脇公園まで連れていく。YやWたちを連れてきた頃は林業試験場のフェンスが所々破れていて、そこをくぐってまっすぐに行くことができたのだが、今は完全に敷地がフェンスで包囲されていて、たいそうな遠回りになってしまう。しかし大いに喜んで遊んでくれて良かった。
15時過ぎに解散、その後A子は下二人を連れてF市実家へ。電話でいろいろやり取りしていたが、結局今晩中に連れていくことに。Yも塾が終わり次第再度A子がこちらへ戻ってきて連れて行くという。俺が連れて行くと言うと「だってあなたは昼飲んじゃったでしょう」と冷めた口調で否定するが、もう6時間も経っているから大丈夫なのに。どうも俺に何重にも貸しを作っておくことが彼女の優位性を担保するのだと、強く信じているようだ。一応Yが戻って来るまで出動できるように飲まないで待機していたが、A子がYを連れて二度目のF市実家出発をしてからは大っぴらに飲みだす。しかし今日明日は俺も完全フリーなのに、なぜ俺には来ないでいいといったのだろうか。
そもそもF市実家の集会は明日の番だと聞いていたのに、日中の電話で(俺に一言の相談もなく)急きょ決めたようだ。だから俺に付き合わせるのは申し訳ないと思っているのかもしれない。おかげで一人伸び伸びと夜酒(カリン酒から焼酎レモン割り)にひたりながら、子どもたちが屋根裏から引っ張り出してきた古いスピッツのインタビュー集を読んで過ごせる。年末に注文したクジヒロコのエッセイ集も届いた。子どもたちから逆触発されたように、今さら俺の中でスピッツマイブームが再燃している。まあ俺も部活や仕事がなくて暇な正月を過ごしているから、A子の言動に神経質になってしまうのだろう。