家の中が乱雑過ぎて気が休まらない。平面という平面に物が散乱していて、眼鏡ひとつ自由に置けない。鬱になってしまう前に、衝突覚悟で片づけるか…。

 

仕事はまあ順調といえば順調。相変わらず「何か重大なやり残しがあるのでは」という焦燥感が消えないが、やれることは一つ一つクリアしていっている。今日はH名湾とF市長杯のエントリー手続きを済ませ、部活伝票・成績伝票を仕上げる。朝の追々々テストは残り2人が対象、やっと合格点を取ってくれて終わらせることができた。

 

エントリー用紙をコピーしに印刷室へ行くと、総務課長のW瀬氏と教務課長のM澤女史が言い争っている。何かと不機嫌をまき散らすW瀬と違い、温厚なM澤さんが声を荒げるのは大変珍しいことだ。どうやらW瀬さんが期限を守らずM澤さんが注意したのを逆切れしたらしい。「俺がどんなに忙しいと思ってるんだ」と、誰もが胸に抱えていても言えないNGワードを軽々と言ってしまうあたりがW瀬クオリティ。たまらず止めに入ると「何とかしてくれよこのおばさん」と毒づきながら去って行った。残されたM澤女史が俺に深々と頭を下げる。同じ人類でこれだけの質の差を露呈して生きていくという現実は、つくづくW瀬さんが気の毒に感じる。

 

日中から「ちょっと体調がすぐれないので部活お願いするかもしれません」とWさんに頼まれていたにもかかわらず、その後何にも言ってこないので、仕事を切り上げて帰途についてしまう。すると家近い行程で着電、「先生今どこですか」。恐る恐る正直に言うと「ああ、じゃあいいです」と切られてしまった。すごい罪悪感。明日の練習は前から頼まれていたのでもうメニューも作ってやる体制万全だが、普段の陸トレは完全に他人ごと意識となっていた。

 

しかし帰ってしまったものは仕方ない。A子が生姜焼きと冷奴を用意してくれる。BGMのスピッツは今晩がいよいよラス前々の「小さな生き物」だが、寝室に用意してあったはずのCDが見つからない。とにかく物が散乱していて探しものばかりしている現実に、頭が痛くなる。食事の準備がほぼ整っても降りてこない俺を心配してY・Iが昇ってくる。Iは俺の探し物に気づいて、おずおずと部屋の片隅から件のCDを取ってきて差し出してくれる。今日聴くのが楽しみで、寝床で歌詞カードを眺めていたようだ。一緒に楽しもうね。

 

今晩はアルコール抜き。とにかく風呂上がりから食事の始まるまでの時間をいかに気をそらすかが勝負の鍵。今回はCD探しというハプニングが功を奏した感じ。それにしても「エンドロールには早すぎる」「オパビニア」は名曲だ。いや全部名曲なんだけどね。