台風はこの辺りには大した被害をもたらさずに東へ向かったようだが、今朝のニュースを見ると北関東のあちこちで河川氾濫を引き起こしているようだ。浸水被害を受けた地域が広範囲にわたっていて、我々の地域が無事で済んだのはたまたまに過ぎないと背筋が寒くなる。これから残りの人生数十年をこの地で過ごすとして、年々ひどくなる台風被害をさほど受けないまま人生を終えられるとはとても思えない。温暖化対策は待ったなしだが、たとえ今すぐ効果ガス排出をゼロに近づけたとしても、既に排出されてしまっているガス効果が今後何年も続くのだろうと思うと、被害の拡大も避けられないのだろうなあ。「我が亡き後に洪水」は虫の良すぎる願いのようだ。
台風一過とはよく言ったもので、気持ちの良い青空が広がる。温度も上がり夏日のよう。洗濯物を干し、昨日の残りご飯と雑煮汁の残りで一人先に朝食。母子はパンだというので、キャベツ卵炒めを作って提供。Yは午前に塾講義、夕方から模試の振り返り会だと。受験生は忙しいね。金魚の水替えをして洗濯物を早めに取り込み、昼飯の焼きそばを作って母子に食べさせ、F市実家に出発。途中塾でYを拾う。
実家では蔵から米を出して精米を済ませると、俺は暇。義父のキンドルに義姉旦那の小説が乗っていると聞いて読ませてもらう。これが面白い。育児と趣味のバイクの両立に苦しむ話だが、本人とその家族を知っているだけに大いに共感させられる。義兄はプロはだしのミュージシャンでライブも行うほどの腕前だが、義姉旦那もこんな才能を隠し持っていたとは驚きだ。H出家三兄妹の中で、俺だけが無趣味のつまらない配偶者のようで肩身が狭い。
Yを乗せて塾へ。終わるまで自分の家で録りだめたビデオを見て過ごす。孤独グルメの再放送。終わってYを迎えに行き、二人で車中スピッツを聞きながら過ごす。Yが「スピッツのおすすめ曲を」というので適当にシングル曲を流していくが、「冷たい頬」を聞いているうちにこれは「ストーカーが彼女を追い詰めすぎて殺してしまった曲なのではとの妄想が膨らむ。「壊れながら君を追いかけてた 近づいても遠くても知っていた」「さよなら僕の可愛いシロツメクサと手帳の隅で眠り続けるストーリー」「風に吹かれた君の冷たい頬に触れてみた小さな午後」…どうすか考えすぎすか。そうやって他の曲もできるだけ変態チックに捉えてみると面白いかも。
F市実家に戻るともう21時近く。Yと二人で遅い夕食。焼き肉とポテサラ、マグロ切り落としと義母の心づくしが並ぶ。晩酌に義兄が付き合ってくれる。年齢的にはほぼ同世代なので、子供のころ夢中になったマンガや音楽は話が通じやすい。しかし義兄は一流企業に勤めて趣味も充実させ、今や子育ても終わって自分の時間を悠々楽しんでいる。対して俺は?趣味がないのはともかくとして、本業も自信がぐらついている有様で、社会人としての格の違いを痛感させられる。