昨夜は一時的に解放感に包まれたが、よく考えればE科授業での放言は俺が生徒の前で愚痴をぶつけたに過ぎない。腹を出し弱みを見せて甘えてくる犬のような態度を取ってしまったと言える。授業後半の前列生徒の大きめなリアクションや放課後のN村の質問などは、俺への態度に対する反省というより憐憫に近いものではなかったか。本来俺がプロの矜持を持っていれば、決して泣き言は言わず徹底的に授業の魅力だけで奴らの態度を改善させるべきだった。まあそれが半年たっても叶わなかったから矜持を曲げてしまったわけだが。
俺の授業やりやすいやりにくいは生徒には関係ない。相手が池袋演芸場の団体客のようにステージに対して無関心でも、ファンが熱い視線を投げかけてくる単独ドームライブでも、同じクオリティを保つのが芸人としてのプロ根性だろう。芸人じゃないけど。でも俺が人間的な弱みを見せたことは、俺個人としては情けないけど、生徒たちにとっては「いい年をした大人も案外脆いものだ」という、権威に屈するのでなく相手への積極的な気遣いを学ぶ場になったのかもしれない。
今日は一日模試監督。いつもと同じように起きて、残りご飯で朝食。A子が給仕してくれる。Iは今日明日と地域の「ふるさと学級」行事に参加、Mヶ日青年の家にお泊りだという。去年Wが参加したのを羨ましがっていたが、自分も4年で参加するほど積極的とは意外。だってWの時と違って同年代の友達は参加していないはず。あれだけ夢中になっているミニバス練習を休んでまで行きたいなんてね。でもその未知の世界に飛び込もうとする積極性が眩しい。娘らは皆、俺の子供の時よりずっと人生を楽しんでいる。
模試監督は、総責任者でなければただ問題を配って解答用紙を回収するだけの単純な仕事。生徒が解いている間は壮大な暇の時間となる。数十年前に読みかけたままになっている梅原猛の「法然の哀しみ」というごついハードカバーを家から持ち出して読む。とても興味深いがやはり難解で、模試は理系クラスを担当して6時間みっちりあったけど、読めたのは全体の1割にも満たなかった。16時過ぎに帰宅。途中買い物。
夕食はIがいない時だからこそ食べれるものをと考え、キノコをたくさん入れた餡掛け丼。椎茸・エノキ・しめじと豚コマ・葱を出汁醤油で煮て上に温泉卵を乗せる。思った通りI以外の母子には大好評。副菜はチキンとブロッコリーのサラダ。低カロリー高タンパクのヘルシーメニューとなった。それにしてもIがいないのはどこか気になるものだ。友達がうまくできただろうか、二段ベッドの上で転がり落ちやしないだろうか…。Wの時はそれほど気にならなかったが、やはり4年生はまだいろいろと幼いと改めて思う。