大会初日、A子も起きて給仕してくれる。残りご飯の朝食で出発。会場入りするとすぐにK山さんから「今日は受付、プログラム販売をお願いします」と言われ、2階入り口でH名の生徒と一緒にずっと学校受付・プログラム販売・撮影許可書発行の仕事。

H名の生徒が慣れた手つきでプログラムを「1部1,200円です」と売っていくのを特に疑問視せずある程度溜まったのを本部に持っていくと、「え、1部1,000円だよ」と言われ、大慌てで館内放送で訂正・返金を呼びかける騒ぎに。おかげで返金に応じたプログラムとこの先発行するものは「西部」のハンコを押して区別がつくよ手間が増えた。それほどのトラブルにならずホッとする。

しかしレースは全然見れず。女子はメドレー10位、フリーリレー9位とまあ予想通り、個人種目もH菜が10位、K紀が50フリーで9位と健闘。残念ながらエースのUが自己ベストに及ばず県に届かなかった。先日の肩の怪我が影響したか。男子はメドレーで13位とやはり届かなかったが、うわさに寄ると中部で3つ空きが出たとのこと、東部との競合ではあるがもしかするとチャンスはあるかも。400フリーリレーは12位で残念、落ち込む男子部員たちにWさんと二人で「まだ明日の勝負が残っている、攻める気持ちを忘れるな」と懸命に励ます。

初日の日程を終え、学校に戻るとまだ文化祭の片づけは続いている。週明けのLHR配布資料を刷り、文化祭の様子を聞いて無事済んだことを確認。32HRがグランプリを取ったようで何より。18時前には帰らせてもらう。家では相変わらずA子が疲れた顔。お袋と少し話をして「風呂に入ってもらうから」とA子に伝えると、顔色を変えてビデオ録画設定している俺の元に来て、「あなたは私がお義母さんの通院に付き合って介護の計画を立てているのに何も聞かない、感謝の言葉もない。だからこちらから話すこともないと黙っていたけど、デイサービスに通う計画も進んでいる」と訴える。いつも感謝の言葉は忘れないように心掛けてきたけど、介護計画のことに関してはお袋から直接聞いていてA子に尋ねなかったのが気分を損ねたようだ。

俺も生徒や学年部職員の対応を「配慮がないなあ」と不満に思うことが多いわけだが、他人の満足するように動くことが難しいことを改めて思い知る。夕食は刺身ととろろ等。言うだけ言ってA子はすっきりした様子。まあ不満をため込まないのが彼女の良いところかもしれない。