自然に目覚め、洗濯&日記付け。ネットニュースで、元農林事務次官がひきこもりの40代息子を「他人様に危害を加える前に」殺したとの事件を知る。川崎の連続殺傷事件のことが頭にあったのだろうが、何重にも悲劇的で、現代の課題をいろいろ照射している事件だと思う。何より今現在引きこもっている40代以上の男とそれを抱える家族にとって、世間の好奇の目は今まで以上に針の筵だろう。なぜか女性は逞しく世間と折り合いをつけていくイメージがあって深刻性を感じない。これも男女の偏見か。

機械的に仕事に向かう。向かいで進路課長のW井さんが忙しそうにしているのに、俺は取り立ててやることもなく「孤宿の人」の続きを読書。後ろめたさと「何か忘れてないか」の焦燥感を抱えつつ。期末テストまでまだ1カ月あるが、一から作らねばならない部分も多いので、暇なときに手をつけていかねばならないと頭では分かっているのだが、如何せん時期が早すぎてなかなかその気になれない。授業と日報作りの他はぐだぐだ過ごす日となった。

何とか勤務時間まで職員室で過ごし、定時のチャイムと共に部活へ。ここでも特にやることもないが、幾分気が晴れる。練習を終えてもまだ18時前だが、そのまま帰ってしまおう。文化祭準備の生徒たちがまだ大勢残っている。しかし担任から何か頼まれているわけでもないし、俺がいてもやることはないだろう。

帰って夕食はアジの開き・冷奴・鶏と牛蒡の炊き込みご飯。日本酒を1本。食後、皆で9時のニュースを見る。逮捕され連行されていく元事務次官の、顔も伏せずまっすぐ前を向いた姿が、「やることをなし終えた」というサバサバした吹っ切れを感じて、彼なりに筋を通したのだなという覚悟が伝わってきた。だからこそ深刻さは深いのだが…。