普段人と争うことを極力避けて生活しているだけに、たまに諍いを起こしてしまうと自分が思っている以上に体が反応してしまい、いつまでも動揺が静まらない。もう事態は沈静しているので、週明けからは普通通りに接せねばならないのだが、正直顔を合わせるのが億劫だ。こんなことを思っているようでは相手の幼稚さを批判できないなあ。

残りご飯で鮭チャーハンを作り、昨日の野菜スープの残りと共に朝食。Iをミニバス迎えに来てくれたママ友へ引き渡し、Y・Wに留守番をさせて、予約していた十全病院へ入院の説明を受けに行く。対応してくれた相談員のO沢さんは若いが親切丁寧で、お袋転院後の生活も問題なさそうだ。ただこの施設は最大60日までの預かりと期限が決まっており、それまでにリハビリが完了しないと他の受け入れ先を検討せねばならなくなる。お袋の意欲があれば、2ヶ月で伝い歩き程度にまでは回復してくれるものだと信じたいが。

家に帰り、A子は疲れたと言って昼寝。俺は戻ってきたIを含め3人にインスタントラーメンの昼飯を振る舞う。義母が取り寄せてくれた北海道の袋めん、それぞれ醤油・塩・味噌と異なる味。じゃんけん良かったYが塩、Wが醤油、一番負けたIが味噌だったが、味噌が一番旨かったかもしれない。起きてきたA子がIの片づけの悪さをいろいろ指摘するが、これだけ家の中が散らかっていては無理もないと同情してしまう。

夕方になって母子はF市実家へ泊りに行き、俺は一人気ままに過ごさせてもらう。A子は「いいなあ…」と羨ましそう。それなら外泊をやめればいいのに、彼女なりの「親孝行をせねば」の義務感が働くのだろう。Y・Wの誕生日もあったことだし、義母もこどもたちに御馳走を食べさせたくて仕方ないのだ。母子を見送って、俺は改めて夕食材の買い出しにピアゴへ。刺身の切り出しや巻きずし、総菜屋の油淋鶏など買い込む。今晩は日本酒にしよう。

食事前の体重も、一日ゴロゴロしていた割には63.5圓板磴瓩念多粥テレビの録画番組「井川遥の味噌汁紀行」なるBS特番を見ながら夕食。中国に味噌汁がないのは、動物だしのスープが主のためそれに味噌が加わると濃厚になりすぎてしまうためじゃないかと推察。尤も現在日本ではやっているラーメンスープは動物系+味噌の濃厚さなど目新しくもないのだが。

その他、ユーチューブにたまたま一つ上がっていた懐かしの「料理の鉄人」(中村孝明の回で、テーマは「タラコ」)を喜んで見たら、それから次々と紹介されてきて嬉しい悲鳴。とても見きれないが夜更けまでずっと視聴。孝明の「うどん」、坂井宏行の「カレー粉」、森本正治の「寿司」、坂井の「カツオ」、道場六三郎の「鮎」、同じく道場の「ウナギ」対決まで見て、力尽きて寝てしまう。25年前の夢中になっていた時代を思い出す、至福の時間。