台風が過ぎて、さわやかに晴れた。洗濯物を干す時間もなく、A子に見送られて慌ただしく出発。この1時間の通勤ドライブを、苦痛とリスクなだけで捉えていたけれども、俺にとって今では大事な一人で思索にふけることのできる時間なのかもしれない。少なくとも仕事に臨む気持ちに少しずつ切り替わってゆくことができる。学校に着いてまずはプールを確認。それほど落ち葉も沈んでおらず、昨日あれほど雷が鳴っていたのに停電がなかったか循環器もきちんと作動している。逆洗して職員室へ。


放課後に修学旅行に向けて決めていかねばならない諸々を職員間で確認せねばならない。そのための資料作りに追われる。昨日家族休をとってとっとと帰ってしまったのだから仕方ない。年度当初は学年会議に臨むときも「こんな自分が主任ですみません」という卑屈な態度が出がちだったが、さすがにこう忙しいと図々しくもなり、「~でお願いします」と言い切り型で進めていけるようになった。まー客観的にはどう見られているかわからないが、気にしても仕方ない。

隣のK藤さんが、会議後「いろいろありがとう」と声をかけてくれる。こういう一言にグッときてしまう。直接生徒に触れる機会が減った分、担任の先生方の力になることが最大の喜びだ。そう思って明日の日報作りに励んでいると、Wさんからプールサイドへ呼び出される。明日から雨が続きそうなので、今日のうちにテントを立てておきたいのだそうだ。彼はいつまで経ってもテント立ての要領を覚えようとしない。まあ俺を頼ってくれているのはありがたいことでもある。


テント立てを終えて職員室に戻り、日報を完成させて帰途についたのは19時近く。途中でWからA子の電話で「今日はねーねのお迎えママと行くからね」と連絡が入る。しまった、Yの二俣駅での迎えをすっかり忘れていた。帰ると丁度A子が再度出かけるところ。Iのミニバス迎えに加え、保護者間で話し合いもあるのだという。そちらも大変だ。Y・Wと一緒に夕食。A子作のひき肉カレー。二人がお気に入りの「絶対零度」を一緒に見る。いかにも原作アメリカドラマといった風情だ。