A子が根性で俺の出勤時間に合わせて起きて、なにくれとなく世話を焼いてくれる。本音を言えば、マイペースで準備した方が自分にとって快適なのだが、彼女の誠意はありがたいし無視できない。朝食は昨夜の残り物。ホイル焼きはやはり少し酒を入れればよかった。付け合わせの人参が所によって生焼けで、Iがほとんど口をつけなかったのも当然だった。


今日は午前中電気系統点検とかで停電、タンクに水をくみ上げるモーターも止まってしまうのでトイレ用を優先すべく、プールの注水も控えてほしいと事務から言われている。まあ練習は10時前には終わるし、一時ほどの馬鹿な暑さと比べたら湿度が下がった分過ごしやすくはなっているので問題ない。Wさんに言われるままにウォッチを廻す。何だかマネの補欠のような立ち位置だ。

俺の扱いがどうかなんてことにこだわるのはもうとっくに卒業できていたかと思っていたが、Wさんに比べて部員たちの返事や挨拶が小さかったりすると、すぐにいじけた気持ちになってしまう。我ながら小さい、情けない。そういう性格であるということを見抜いて、生徒たちは俺をリスペクトしないのだ。それを克服しよう、ではなくて、そういう自分で平気でいられるようになろうと意識を変えつつあると思ったのだが。

練習を終え、修学旅行参加承諾諸関係の保護者宛て文書を稟議に回せるよう整えて、今日の仕事はおしまい。午後から年休を取る。夏休みは律儀に定時前の帰宅は年休を取るようにしているので、もう次年度に影響のない残り日数は7日ほどしかない。A子からメールで、13日に来訪する姉貴一家のための寿司の注文を一緒にスーパーでやろうということになっているので、買い物せずそのまま直帰。改めて二人で出かける。夕食材をあれこれ買ってA子に当てさせると「酢豚?」との答え。惜しいね、買ったのはひき肉だったじゃないか。

子どもに退屈な思いをさせたくないA子は、T竜図書館へ行ってそのまますぐ脇のH俣川で川遊びをさせ、その間にIのスイミング教室申し込みを済ませておきたいとのこと。もう夕方が迫った時刻に車を出し、図書館へ~本の返却・借り出しを終えた後、すぐ脇の川で水着に着替えるでもなくバチャバチャと浅瀬で水遊び。三人ともすぐにずぶ濡れになって、それでも楽しそうだ。Yはもう単純な水遊びなど嫌がるとしかとも思うのだが、良く下二人に付き合ってやっている。俺は川岸で眺めるだけ。

A子がスイミングの申し込みを終え戻ってきて、タオルにくるませて車に乗せ帰宅したのがもう19時近く。ここから夕食準備を始めねばならない。今晩はウズラ卵を芯にした肉団子、春雨スープ。ずいぶん逡巡したが、結局飲んでしまう。体重はこのところずっと食事前で65越えで、あと少しで66に届く勢い。まずいなあ…。これまでのせっかくの努力が水泡に帰せぬよう自重せねば。