今日こそは何もない休日。洗濯物を干すのもウキウキ気分だが、5時台で既に猛暑の予感をビシビシ感じる日差しだ。お袋に頼まれていた裏の藪に潜む蜂の巣を、殺虫剤をさんざん浴びせて駆除。朝食はキャベツの味噌汁とソーセージ・トマトの卵炒め。起き出した母子を追い立てるように布団を干し、金魚の水替えも朝のうちに済ませる。A子がしみじみ「あなた朝は溌溂としてるわね~」と言うが、暑くなってからはやる気がしないし、夕方になって酒が入ってしまったらなおさら動けなくなる。一日トータルではどっこいどっこいなのだ。

来週末に迫ったピアノコンクールの最後の追い込みとかで、今日は俺は家事を全面にバックアップ。昼は半分残っていた大和芋を摩り下ろして海苔を散らし、とろろそば。こんがり焼いたベーコンも乗せる。ただし俺は食わずに皆の反応を楽しむ。ピアノが一段落したら子どもたちを連れて図書館へ。Yがしきりに勧める「パーシー・ジャクソン」シリーズの第2巻を借りる。まあ面白いことは面白いが、「空色勾玉」シリーズの時に感じたはまる感じはないなあ。西洋のファンタジーだと、フィクションがますます作り物めいて感じられてしまう。

帰り途中にピアゴへ寄ると、いつも車中で待つYとWも一緒に行くという。さすがにこの酷暑の中では、エアコンをつけっ放しにしておいてやると言われても、涼しい店内を選びたくなるものだろう。Yと一緒のスーパーは久しぶりで嬉しいものの、でも何だか俺の方が気恥ずかしく、2階の本屋で過ごすよう促してしまう。Yは俺に遠慮して言いたいことを我慢する癖があるので、こちらからある程度汲んでやらねばならないという面もある。

夏野菜をT部井さんからたくさんもらったので、夕食は茄子を使ったムサカとトマトを使ったアボカド・剥きエビ・枝豆と混ぜたサラダ。サラダは冷やして出したいので16時過ぎからキッチンに立って準備していると、ピアノ練習を終えてきたYが「もう晩御飯の用意?料理男子だねえ~」と妙な感心の仕方をする。他にやることがないだけのことなんだが。スライスしたジャガイモにバターを乗せてレンジで柔らかくし、グラタン皿に敷き詰めて茄子のミートソースをかけ、さらにグラタンソースをかけ、茹でたアスパラを散らして最後にチーズを振りかける。三人のピアノ練習と風呂が終わる頃を見計らってオーブンに入れる。

A子が率先して感謝・称揚の姿勢を示してくれるので、子どもたちも口々に「美味しい~」「パパありがとう!」と褒めたたえてくれる。何だか金正恩にでもなったような気分で落ち着かない。俺も素直じゃないね。発泡酒とワインで酔っ払い、「西郷どん」を見ている途中から記憶があいまいになる。明日こそは酒を抜く日にしよう…。