仕事を嫌だな~、って思う理由を考えてみる。生徒たちは本当に手がかからず、素直で心からかわいく思える。授業準備は多少は厄介だが、自分の持っている知識技能を最も引き出せている職種だというのは確信できる。職場の人間関係も、最良というわけではないが、誰に対して不満を持つというのもない。特に現在両隣の若手K原・ベテランS藤両先生は、この学校で最良の有徳者であり学ぶ点も多い。苦痛だった通勤時間も、今では音楽やテレビ番組(聞くだけだが)を享受できる貴重な時間だ。
およそ働いて生活する限り、今の環境はほぼベストだ。にもかかわらず休みたいと思うのは、そもそも働きたくないということだろう。でも働かないで生まれた時間をどうする?ただただアンジュをして過ごすのか?家族へ三食手料理を振る舞うのもいいが、たぶん1カ月で飽きるし第一それでも時間は埋め尽くせないだろう。この先泣いて頼んでも仕事をさせてもらえない日が確実に来るのだ。そしてもし幸せに健康な体を維持できていたにしても、余った膨大な時間を持て余す日々がきっとやってくる。寝転んでテレビばかり見ていた親父のように。それが不幸なことではないだろうが、待ち望んだ最良の日々でもあるまい。
結局、ただの不精であり面倒がっているだけの生理的反応を、大きくとらえて鬱々としているに過ぎない。自分が年相応の貫禄と実力を持ち合わせていない引け目もあるのかもしれない。でも間違いなく俺は最高に恵まれた仕事人生を送っているし、それ以上に幸せな家庭を抱えている。無理に義務感を抱かなくても、少し客観的にとらえれば自ずと今の日々を愛おしく大切に過ごさねばと感じられる。よし、今日も頑張ろう!
…なんて自分へのおまじない。洗濯物干しは既にトレーナーを着ないと肌寒い。今週まではポロシャツ出勤を続けようと思っているが、今朝はちょっと厳しく感じる。Iが布団にくるまってなかなか起きてこず、頭が痛いと訴えているのも分かるが、それでも学校へ行けと叱咤して先に出勤。
テスト作りもまずは来週の2年世Aの分は形になった。総合の保育実習計画も生徒たちで上手く話し合いができているし、これなら俺がでしゃばることもない。今日も定時に帰途につく。仕事が嫌なわけじゃないよ、部活もオフの今、残っている理由がないだけだ。
しかし帰り途中にスーパー第二駐車場でアンジュをやって時間をつぶすというのは不健康だな。そんなにやりたいの、このゲームを?帰るとA子が「金魚の水槽が壊れて水が漏れている」と訴える。見ると水槽ではなくてカートリッジが目詰まりしてオーバーフローしているのだった。夕方の餌やりをIがしてくれることが多くなっていたが、ちょっと量が多すぎたようだね。フィルターを交換したら水漏れは治まった。
夕食はA子が用意、炊き込みご飯に焼売とワンタンスープ、冷奴。お酒を飲みたいが今日は我慢。先週末に録画した「関ジャム」を皆で視聴。音響効果の回。毎回音楽ネタをディープに掘り下げてくれて興味深いが、我が家では一人Iだけはまだ面白さが分からないようで不満顔。早々に食事を終えるとベッドで絵本を読み始めてしまう。
食事前、俺がベッドに寝転んで何気なく近くにあった絵本を手にしたらWが寄ってきて、そのまま朗読を始めたらIも脇に来て、久々に二人を相手に絵本の読み聞かせをした。「かぼちゃスープ」という、猫とりすとあひるの共同スープづくりを描いた単純な話だったが、子供たちが赤ちゃんだった頃を思い出して懐かしかった。Iもさっきのその余韻を味わっていたのかも。