さー今日は俺は中学生一日体験、母子(というかYとW)はP〇Cコンクールで、どちらも勝負の日だ。心配されていた天気もどうにか大丈夫で、洗濯物を干して出発。階段の手すりに今日のA子のスケジュールメモが乗っており、見るとコンクール準備の内容と別に「ツバメのお墓」と大書されてグルグル丸印で強調されている。雛の死はよほどA子にとってショックだったのだろう。俺も金魚で何度も経験している感情だ。

学校に着くとすぐに欠席連絡の確認、名簿の訂正と配布に奔走される。受付のはるか前の時間からどんどん中学生たちが校舎に入ってくる。職員の朝打合せの時間が設けられていたが、今日は打ち合わせなどすっ飛ばして全員総出で当たらねば回らないな。8時から補助役の1年生を集めて説明、資料運び。そのために会議室の鍵を開けたり訂正名簿を出力し直したりとやはり走り回る。実際に受付が始まってやっと少し落ち着く。

2部に分かれ、それぞれ授業と全体会が始まると、俺とK藤さん・補助役生徒は1教室に集まってこの後行われるQ&Aのリハーサル。皆積極的にボランティアを申し出てくれた活発な生徒のはずだが、こうして改めて「盛んな部活は何ですか?」「どんな授業が楽しく、辛いですか?」等々質問を振ってみても、なかなか答えられない。考えてみれば彼ら自身まだ入学して4か月しか経っていないのだから無理もない。

最大の難関と思われていた1部2部の入れ替えもスムーズに行き、2ヵ月かけて準備してきた俺の役目は概ね終わった。全大会でどんな話が行われているのか来年度以降の参考に聞こうと、Q&AリハーサルをK藤さんその他に任せて体育館で過ごす。すると放送部制作の分かりやすいビデオや生徒会長・1年各科代表生徒の意欲的な学校紹介の後を引き継いだ校長説明で、長々とこれまでの紹介内容を繰り返していることが判明。明らかに参加生徒・保護者もだれており、もっと話を短くカットできないものかとやきもき。

最後の部活見学からだんだん中学生たちが帰っていく中、校舎内の掲示物を撤去して回る。職員室に戻ると放送部のM松先生が「上履きを間違えられた子いたよ」と一足を差し出す。放送部の見学のために上履きを脱いで中に入った時に、間違えて履かれていったようだ。残された靴には幸い「小林」と名字が記されており、名簿で確認すると今回参加者の中に8人いる。一人一人所属中学に電話しあらましを説明すると、5校目くらいでヒット、明日午前中に持参してくれることになりやれやれ。

教務課長から参加生徒の細かな内訳を出すよう求められ、改めて過去に送られてきた参加希望メールからさかのぼって数字を出す。県への報告にどんな数字が必要なのか、あらかじめ教えておいてもらえるとそのように集計しておいたのに。まあいい、これを終えて俺はかなり荷を下ろしたことになる。気分も軽く定時帰宅、夕食材を買ってコンクールから戻る母子のため腕を振るおう。

今晩は子供たちの大好きな鮭のムニエルと、ジャガイモをつぶしてビシソワーズに挑戦。フライパンで煮つつヘラで潰していったのだがどうしても粗が残ってしまい口当たり滑らかな仕上がりとは言えない。あとでA子に聞いたらミキサーがあるのだと。今度はもっとしっかり潰して、かつキンキンに冷やして提供したい。コンクールの結果は、Wは銀、Yは銅賞だったとA子は「一番熱心に練習したのがYなのに…」と落ち込んでいる。添う思い通りに行かないのが芸事の世界ではないのかね。何よりYは自分のことより俺たちががっかりしてることに傷つくタイプだから、明るく接してやらねば駄目だよ。今日はアルコール抜き。