ピアノ発表会は午後からだが、A子は3人をそれぞれ美容院へ連れて行かねばならず、俺とほぼ変わらぬ6時起き。朝食は昨日の残り物で何とかなるだろう。まずWを7時に送ったのを見届けて、俺も部活へ。今日を終えれば後は年度末テストと入試業務のためしばらく部活は休みになる。今の部員たちの真面目な練習ぶりには何の不満もないが、それでも週末を自由に過ごせる有り難さは格別だ。
Tプールのメインはメンテナンス時期に入っていて、今日はサブプール。ということもあり、開業時間前に並んでいる他団体は皆無。プール内に入っても、監視員さえ時間ぎりぎりまでやって来ず、本当に我々だけの貸し切りのようだ。短パンに着替えた際、ちびってしまったのか股間に大きなシミができる。慌てて履いてきた長ズボンのジャージに替えるが、しばらく気づかずその姿でうろうろしてしまった。みっともな~。しかしすぐに気づかない自分の感覚の衰えのほうがショックだ。
練習を終え、そのまま発表会会場のUホールへ。途中久々にココイチのカレー。すんなり入れたが、その後続々来客があって席待ちになり、テーブル席に一人案内された俺はなんだか肩身の狭い思い。すぐに食べて会場へ、多目的トイレでジャージからカジュアル着へ変わり、中に入ると丁度リハーサルが始まるところ。三人の演奏を余裕をもって鑑賞することができた。感心したのはI、演奏も堂々としているがピアノまでの歩き方、礼の仕方が堂々としていてかっこいい。特に終えた後の礼が、頭を上げてステージ袖に向かい歩き出すため方向転換するときの、一瞬視線を客席側に残しながらのターンが女優のようで様になっていた。
上二人も演奏自体は素晴らしいのだが、出入りの歩き方にどうしても照れを感じてしまう。YはWと二人での連弾では照れくさそうだったが、一人の発表時はもう少しナチュラルだった。あといくつか場数を踏めば、Iのような芝居がかった出入りに躊躇がなくなるのだろう。学校生徒のあいさつもそうだが、幼少期は疑いなくできていたことが自我の目覚めによって羞恥を感じるようになり、やがて克服して自分の役割をこなすのに迷いがなくなるのだろう。
夕食はガストでそれぞれ好きなものを…と言ったのに、三人ともチーズインハンバーグ。A子は牡蠣入りチゲ、俺はビーフシチュー。メニュー写真では美味しそうだったが、実物は脂身だらけでくどい代物だった。俺が腹減ってなかったから余計そう感じたのかも。家に帰って、楽しみにしていたという「精霊の守り人」の録画続きを見せる。興味がない人間にはさっぱり筋がわからず一緒に見るのはつらいものだ。先に風呂に入らせてもらおう。ちょっと食べ過ぎで久々に72kg越え─でもアルコールは抜いたぞ。