Iが夜中に突然嘔吐し、その後何度も戻し続ける事態に。小学校で流行っている嘔吐下痢症に、ついにかかったか。Wを隣のベッドから自室に移したり、大量の汚れものを洗ったりの対応に追われ、ろくに眠れないまま朝を迎える。Iが心配なこともあるが、このまま出勤して1時間の道のりを安全に運転できるか心もとない。迷ったが午前中年休をもらうことに。

今日は球技大会で授業はないが、クラスの生徒達が「高校最後の行事だ」と盛り上がっていたので、全く顔を見せないのは担任として心苦しい。何とか2回戦以降に進出してくれれば間にあうのだが…。そうは言ってものんびりと洗濯物を干し上二人を集合場所まで見送れるのは嬉しい。朝のんびり過ごせるだけでこんなに幸福感にひたれるんだね。

Iは吐き気は治まった様子だが、熱が上がり始めた。いつもより元気がなくすごく麦茶を欲しがるが、嘔吐が心配なので白湯にしておく。「麦茶がいいのに~」とポロポロ泣き出すI。ごめんよ、もう少し我慢してくれ。A子が医者に連れて行く時間に俺も出勤。学校に着くとどうやら我がクラスは男女とも予選突破し決勝リーグに進んでいる模様。よしよし、間に合った。

しかし女子は3位決定戦で、男子は決勝で惜しくも敗れ、今年度初の優勝はならず。閉会式後落ち込んでいる面々に「担任としては優勝しなくてよかったよ。お前達こんなところで運をつかっている場合じゃないだろ?」と諭す。その後代表委員に前に出て〆の言葉を言わせると、まず俺に「ジュース奢ってくれてありがとうございました」と率先して礼を言ってくれたのは立派。クラス会計で集めたお金が200円余っていたので、使い切るためでもあったのだ。まあ4千3百円ほど余計に足さねばならなかったわけだが。

放課後、懸案の面談を1件済ませる。「国公立でなければ就職」と親に厳命されていたと言うが、実際やってきた父親にはこちらの批判を恐れたのか「いや~本気にさせるためですよ」と冗談めかす。後はなにを提案しても「この子の思う通りで」とやけにもの分かりの良い応対。それならわざわざ面談を組むこともなかった。問題は家に帰った後もこの態度がつづくかどうかだが…。

家に帰るとIはやはり熱が上がって、午前にはまた何度か吐いたらしい。俺達もうつっているかな…。まあ明日を乗り切れば冬休みだからなんとかなるだろう。夕食は豚と白菜の鍋。Iだけ白がゆ。ベッドに持って行くと、すごい勢いで1椀平らげる。もっとあげたいが、少しずつ様子を見てという医者の指示があるので我慢だ。子どもに空腹を我慢させるなんて、親の我慢の気持ちの方がきついよ。