昨夜はお袋が変な夢を見たのか寝言でうなされていて、たびたび叫び声まで上げるので、ご近所迷惑になるんじゃないかと心配になる。階下へ降りて行くとラジオの音が聞こえ、以前からつけっ放しで寝ているのは知っていたが、これが悪夢を誘い込むのではないかと思い朝になって忠告する。ばつの悪そうな顔をしていたお袋だが、案外自分のペースは変えないので言っても無駄かも。しかしご近所に年寄りが虐待を受けているというような誤解が広まっても困るなあ。

朝食は白菜と油揚げの味噌汁、納豆、焼きジャケ。本当は白菜にはベーコンが合うのだが、買い置きがない。平日に仕事があるのは嫌だが、朝起きて洗濯・朝食用意から出勤までのルーティンはそれほど苦にならない。と言うかルーティンが崩れてA子に洗濯物干しを頼まねばならなくなる方が気分が悪い。決まりきった日常をとことん愛する、凡庸で変化に弱い男だ。自分が怒り易い性格なのも、想定外の出来ごとに冷静に対処する余裕がないからなのだろう。

仕事は淡々とこなす。これまで叱り飛ばして来たような事態も、一旦冷静に「これってそんなに怒ることか?」と受け止めれば、たいがい笑っての注意で済ませられるものだ。それで改善されなくても俺が責任を感じることではないだろう。放課後は修学旅行の職員アンケートまとめに忙殺され、結局今日も部活の陸トレには顔を出せず。「気にしないで任せてください」と言われてはいるものの、Wさんに甘えてしまっているなあ。明日も午後から振り替えで早退するというのに…。

口内炎がやっと治ったというA子のリクエストで、今晩はとろろ汁。先週末やったばかりだが、その時買ったサバ切り身の残りを使い切りたい気持ちもあったので丁度いい。今回は祈の好むオクラもちゃんと入れて、子供たちに受けのいいジャコ葱入り卵焼きも作る。とろろ汁ご飯なんて、二杯も三杯もするするっと食べられると思うのに、Yと祈は1回のお替りがようやっと、Wは一杯で充分だという。A子は大喜びで食べてくれるのが作り甲斐になっているが、三人とも相変わらず少食だ。