ビジネスホテルの部屋は空調が効いていて快適に眠れた。いつもの癖で4時半に目覚ましをセットして起きたものの、やるべき家事があるわけでなし、せっかくの寝坊チャンスをふいにしてしまった。何となくテレビをつけ、女子サッカーのWCを見ているうちにだんだんのめり込む。圧倒的に攻めているのになかなか展が取れない。結局、ロビーに出て部員達を待っている終了ギリギリ手前でこぼれ球ゴール。じらされた時間が長かった分スカッとするね。

ホテルの指定した朝食場所は24時間営業の居酒屋、それはいいのだが早朝で従業員が少ないのかなかなか運んで来ない。できれば早めに会場入りしたかったのだが、選手にしっかり食べさせなければ本末転倒だ。ホテルも慌ただしく出発せねばならない客が大半だろうに、外注するならそれなりに対応してくれるところを選んで欲しいもの。結局開場ちょうどの8時に到着、しかし今日は陸上の競技がないのか、昨日ほどの車ラッシュはない。部員を下ろしてアップに向かわせ、俺は今日も受け付け。

座っているだけの楽な業務だが、なかなか場を離れられないのが不便。この二日間、いつもの顧問メンバーと殆ど話ができなかった。本校唯一の本日出場選手、SHは地区大会タイムを少し上回れば午後の決勝進出もあり得たのだが、結局2秒落ちで撃沈。よく眠れたと言っていたしコンディションは悪くなさそうだったのだが、やはり少人数でそっと出場するのはモチベーションにも刺激が少ないのだろう。あとは延々受付に座って、競技が終わるのを待つ。最終レースが始まった頃に机椅子を片付け始め、閉会式が始まる頃には失礼させてもらう。

大人しい男子達は帰り途中にSAに寄りたいと言うこともなく、まっすぐの直帰で17時前には解散。我が家の最寄り駅に下ろして、あとは各自で帰ってもらう。A子と祈は買い物中で、YとWは二階でごそごそ何やら制作中。Wが出てきて「あの、ベッドの部屋には来ないでね、ちょっと準備があるから」と言う。Wは昨日今日と水泳教室に行ったようで、すっかり日に焼けて健康的だ。夕食はA子手作りのハンバーグと買ってきた焼き鶏、ビールをもらう。

上二人が準備していたものは「お帰りパパ」という紙芝居だった。物語では皆で御馳走を食べるところまでは現実と一緒だったが、お話ではその後トランプ大会、現実では皆で「チャーリーとチョコレート工場」のDVDを見た。予測していたがYには大受け、下二人には刺激がちょっときつかったようだ。しかしあれだけ寝むそうだった祈が結局中断して就寝準備するまでずっと見ていたのは、奴なりに目が離せない面白さを感じたからだろう。