今日から3年が登校しないから少し遅めに出勤しても大丈夫かも、と言うとA子が目を輝かせて「そうしなよ~、7時ぐらいに出れば充分だって」とすり寄って来る。子供たちの出発準備を少しでも手伝ってもらいたい気持ちからだろうが、普段から何かと家庭優先で仕事を後廻しにしているという負い目があるので、なかなか「はいそうですね」と言えないわだかまりがある。A子も大変なのは分かるがそれは時間の大半をピアノ関係に費やしているからで、もう少し俺の仕事にも尊重する気持ちを持ってもらいたいものだ。朝食は焼きジャケ・納豆・小松菜と豆腐の赤だし味噌汁。

とはいえクラス生徒が登校しなくなって、ぐっと負担感が減ったのも事実。今はまだ成績処理関係でやることが多いが、一覧表を提出し終えたら後は2年の授業準備くらいか。卒業までにクラスノートを使った文集作りを考えているが、まだ一部が生徒の元にあるので完成まで進められない。ま、のんびり過ごすのも今だけの3年部の特権だ。

定時に学校を出て体操教室の迎えに行こうとするとA子から電話、今日は送迎タクシーを予約し忘れたから欠席させるとのこと。もう少し早めに連絡くれれば、慌てて下校することもなかったのに。しかし歯医者の予約もあるから結局は帰途につく。この歯医者は遅刻に厳しいから、早めに着いているくらいで丁度いい。予約より15分も早く受付についたので、気のせいかお医者の機嫌もいいように感じた。

帰って豆まきの行事。相変わらず祈が怖がってしがみついてくるので、今日は趣向を替えてA子が鬼の役をやることに。それでも祈は俺に抱きついて碌に鬼の方を向こうともしない。演ずるのが誰であれ、面をかぶって表情が見えなくなることに怖さを感じているのだろう。昼の幼稚園での豆まきでも先生の扮する鬼を怖がって泣いたという。夕食はチャプチェ、トマトサラダ。「ローニャ」を見つついただく。父親とこじれたローニャがいよいよ家を出てヴィルクと森で暮らすという回。これじゃあ駈落ちじゃないか。興味深そうに見ているこの子たちも、いずれは親元から巣立って愛する人と一緒に暮すんだな…そう呟くとA子、「尊敬できる人でなきゃダメだからね!」と釘をさす。あまりハードルを上げて吟味しているうちに婚期が遅れていくのも困りものだと思うが。