親父の主治医から話が聞けるかどうか、午前中回診に来るときにお袋から確認してもらうことにして、俺は年休をとって午後から駆けつけると約束。退院した後のフォローがどの程度必要か知っておきたいため。朝食はキャベツとエノキの味噌汁、納豆、子供たちに焼きタラコ。
仕事中にA子からメールが入る。「2時に病室で」って、これは主治医と話ができるということなんだろうか、それともただお袋と時間を合わせて待ち合わせるということなんだろうか。とりあえず午前中で仕事を切り上げ急いで向かえばギリギリ間に合うか、という時間。
途中ラーメン屋で昼食を済ませてきたので10分ほど遅刻してしまった。すると病院の玄関にたどり着いた時点でA子から電話、親父がかなり怒った調子でA子に「いつ来るんだ!5分前には来て待っているのが礼儀だろ」と催促があったらしい。俺の携帯番号を知っているはずなのに、なぜA子に苛立ちをぶつけるのか、後が怖いのに…。
主治医の先生は温厚な方で、遅刻をわびても気にしている様子はない。2カ月ほど入院して体力を回復させている間に介護保険の手続きをして認定をしてもらい、ケアマネージャーの手配をすることに。その後病室を覗いたら親父はいたって元気そう。気力が戻ってきたうえやることがないものだから、俺の到着が気になって仕方なかったんだろう。
お袋と区役所へ行って介護保険の申請手続き。買い物をして帰り、夕食は麻婆豆腐と総菜屋のコロッケ。A子はかなり立腹している様子。寝る段になって「ごめんね、親父も君に甘えていたんだと思う」と伝えたら「感謝の気持ちで見送るつもりだったのに、わだかまりが残っちゃった」と複雑な気持ちの様子。しかしもはや親父をたしなめるつもりもない。A子には悪いが、周囲が理不尽さを引き受けてやる段階なのだと思う。