4時のアラームで頑張って這い出し、ゴミ捨て洗濯お茶朝食用意日記つけ洗濯物干し髭そり着替え朝食金魚の餌やり出勤、の定番コースで2時間半。朝食は納豆・塩ジャケ・豆腐ナメコ葱の味噌汁。今日は姉貴一家が親父の見舞いに駆けつけ、明日は弟がやって来るという。俺も明日は年休をとって対応するつもり。
職場で明日の自習監督の依頼に廻る。センター試験明けで進路相談の重要な時期だが、国公立志望が殆どなくセンター利用出願に本命を据えている生徒に声をかけ今日更新されたばかりのコンパスを見ながらアドバイス、明日は副担に頼めそうなところまで進めておく。
放課後の会議が一年間の反省で長引いて、温水プール練習開始が30分遅れる。女子の多くが持久走で足が痛いからと休み休みの取り組み。もうこれは正すことはできないのか、このまま受け入れて「やれる範囲でやればいい」練習を続けていくのか。自分でも分からないが、ただ言えるのは今の俺が「メニュー通りやれ」と伝えるだけではお互いにストレスを抱えるだけで改善はないということ。
練習後の挨拶で、女子部長のIAが正対しないで横向きになって下を向いて話を聞いているのに我慢がならず、つい一人残して注意をしてしまう。もうこういった「俺様に対しての態度がなっていない」的な注意は見苦しい、俺が努力して自然と顔を上げてもらえるような指導者になるべき、と自戒していたにもかかわらず。疎んじられている現実を受け入れ難く、形の上だけでも従わせたいという煩悩から逃れられない。20年以上の経験も何もあったもんじゃない。
家に帰ると「ただいま」と言っても何の返事もない。金魚に遅くなって済まないと思いつつ餌をやり二階へ上がる。母子は寝室を閉め切ってテレビをつけ鍋の夕食をしている最中だった。Yが得意そうに「金魚の餌あげといたからね」と言う。「え?パパもあげちゃったよ。何故教えてくれなかったかなあ」と言うと、みるみる泣き顔に。A子がいかにも不快そうに「Yは悪くないよ、ママがパパに伝えておかなかったから悪いんだよ、ごめんね」と俺でなくYに頭を下げている。俺に対してはさも厄介事を持ち込んだと言わんばかりの無愛想さだ。俺が帰着する20分前、運転中にわざわざ「いつ帰りそう?」と電話してきたくせに、俺が餌やりと水替え・濾過機の手入れを一手に引き受けて金魚の環境維持にどれだけ気を配っているか知っているくせに。でもやっぱり俺が悪いのだろう、こんな程度のことでYをなじるような声を出してしまった小ささが恨めしい。
仕事でも家庭でも、己の器の小ささを嫌悪感の反応で突きつけられているいるようだ。親父の容体は今日はずっとよく、覚悟を持って見舞ったA子は拍子抜けしてしまっただろう。はるばる北関東から駆けつけるS二にも悪いような気がするが、しかし会える時に会わせておいた方が、万一容体が急変した時に後悔しないだろう。夕食はキムチ味のラーメン&水餃子鍋。いつしか「美味しいよ」と懸命にA子の御機嫌を窺いながら食べている俺。情けないね…。