夜中に時々横で寝ていたWに注意される。Yと祈は下で義兄一家と一緒に寝たようだ。甘えん坊のWは「パパ・ママと一緒がいい~」と言って2階に留まってくれたのに、横でこう俺が高イビキなのでは「やっぱり別にすれば良かった…」と後悔されてしまう。ただA子からのクレームはなかったので、間をおいた距離までは響かなかったようだ。今日は部活休みの日なので、いつものように夜明け前にこっそり抜け出す必要もなく、いつまでもグダグダと布団で過ごしていられる。ていうか階下の面々が起き出さないと、ここでひっそりしているしかない。

F市実家で過ごす時間は上げ膳据え膳でありがたい限りなのだが、何だか手持無沙汰で居場所がなく感じる。朝食に昨日残りの寿司や磯辺焼きの餅をいただく。義兄の娘が成人式で、振袖姿に着飾って登場。皆で記念写真撮影。その妹は高校生で、普段から無口なのだが今日は主役の姉に遠慮してかいつも以上にひっそりとしている。女の子らしいお洒落に興味がないようで、迷彩服とかパンキッシュな服装ばかりしているが、いずれ恋をして華やかな恰好を好むようになるのだろうか。

義母の紹介で「いいうどん屋さんがある」と皆で向かうが、近所の初詣スポットへの観光客渋滞に挟まって時間がかかる。うどんやも手作りのいい味と言えば言えるのだが、一人で切り盛りする店主が全然注文と違う品を出してきたり、食べ終わった後ですり胡麻を出してきたりと、てんでちぐはぐ。激混みの中を苦労して来ずとも、この辺には美味しいラーメン屋がいろいろあるのにな…。ま、義母の好意を無にしてはいけない。レンタルビデオ屋に寄り、「鍵泥棒のメソッド」を借りて皆で見る。

暮れに放映した見たコナンの映画といろいろつながっているので、Yや従兄弟のAは興味深く見ているが、Wや祈は飽いてしまってちょこちょこ話しかけたりテレビの前を塞ぐよう動いたりして、正直邪魔でしょうがない。一度見た俺が仕方なく相手をしてやるが、気のないのがばれてまたママや義姉に向かっていく。それにしても再見でも充分面白かった。「食べてから帰ったら」と強力に引き留める義母に頭を下げ、ここで放免させてもらい家に帰る。少しは自由な時間を味わいたいものだ。