祈は大人しく寝てくれた。俺は部活なので午前中はお袋に奴の世話を依頼。残り物で朝食を済ませ、出ていく前にベッドを確認に行くと、祈は目だけあけて物思いにふける様子でじっと横たわっていた。「おはよう。じゃパパ行ってくるからね。トイレに行って、朝ご飯ばあばにもらってね」と声かけてもくるっと後ろに寝返りして「…」無言。まあいいかと階段を降り、玄関を出ようとしたら「パパ行ってらっしゃーい」と2階から(元気なく)声をかけてくれた。うーん、何だか置いて行くのが忍びない。

練習は5,000程度なので順調にこなせたが、さすがに8時開始はまだちょっと冷えるようだ。しかし開始時間を決めたのは奴らなので「寒いと言ったらメニューを増やすぞ」と申しつけてあり、皆必死でこらえている。そんな中緊張感ゼロのYRだけが「ひゃー寒い!いけね冷たい!え?これもダメなの?」とNGワード連発で、初めはまあ笑って見過ごそうと思っていたがあまりにも連発するので、最後のダッシュを倍にして個人・リレー形式と4回にわたって飛び込ませる。4度目にはさすがに無言になる部員たち。

奴の失言で全員が練習量を増やされたのに、まるで気にせず放言を繰り返すR。ま、こんな奴も部内にいると明るさだけは保てるか。帰り途中で美味しいラーメンでも食べていきたいところだが、祈が待っているかと思うとただひたすら帰途を急ぐ。祈は大人しく過ごせてはいたようだが、ばあばがどこかへ行こうと誘っても「あとでパパと行くから」と断っていたらしい。俺の顔を見ると満面笑みになって「もうお昼だからF市行けるよね」だって。昨晩帰った時、連れてっての要請に「もう遅いからダメ」と断ったことを踏まえての、一晩越しの要求だ。

A子に電話すると「気になって仕方なかった、ぜひ連れてきて」とのことなので、空腹を抱えてF市実家へ。A子も出産以来祈と別れて一晩を過ごすのは初めてだったとのことで、夜中をどう過ごしているかずいぶん心配したようだ。実家でサンマやゴーヤ炒め物・きしめんなど義母の手料理を沢山ごちそうになる。Yが「これ面白かったよ」とコナンの劇場版をテレビで流してくれるのだが、ソファに座って眺めているうちにウトウトしてくる。でもゲームの世界に入り込んだコナンと仲間たちで、次々とゲームオーバーで姿を消していくうち最後まで残るのは蘭でも灰原でもなく、コナンとあの意地悪な少年なんだろうな…という読みは当たった。どうでもいいか。

俺の車に上二人を乗せて帰宅。祈はママべったりだ。いつもの一人夜でなかったために家のビデオは録画をまるっきり消化できておらず、来週分の予約をするとハードディスクが一杯になってしまいそう。せっせと見るか消すかしないと…と、こんなつまらないことでも焦燥感を感じてしまう。そう言えば今朝は朝から膝の痛みが強くなっており、階段の上り下りにも一苦労している。日中はロキソニンで胡麻化したが、明日以降はどうしようか。夕食はチルドのピザに生バジルやトマト、ソーセージなどいろいろ乗せる。激しくワインを飲みたいと思うが、この足ではさすがに控えようと思うよ。