この土日はテスト前なので部活休み、そう伝えるとA子の目が輝いて「ぜひ『アナ雪』一緒に行ってほしい」と迫る。子供たちもう2度映画館で見ていなかったっけ?最近は「みんなで歌おう」劇場もあるようで、A子はそちらに子ども達を参加させたい気満々だ。ただYは「じっくり聞きたいから…」と乗り気薄で、どうやら同調圧力の輪の中で鑑賞させられることは免れそうだ。過去二回、「怖いから」とお留守番だった祈も、ネット動画で「レットイットゴー」を見せられて、俄然行く気になったようだ。パソコンで席の予約をしているうちに出発時間となり、後はA子に託す。こういうネット取引に不慣れな彼女は不安そうだ…。

部活が休みに入ると、学校でやる仕事は殆ど授業関連のみだ。3年の日本史はぎゅう詰めで進行し、何とかN先生の指定した範囲を修めることができた。しかし共通問題では俺の拙い講義でどれだけカバーできたか不安。N先生もなかなか問題作成に着手せず、結局直前まで内容チェックは出来ないようだ。放課後プールの逆洗に行くと、昨日はいたという自主練組も姿が見えず、プールサイドは毎日掃除しておけと言ったのに枯れ葉が溜まり放題。ホワイトボードのプールコンディションも水曜の内容で止まっている。しかし俺の指示の仕方が悪いのだろう、と思うことにしておく。逆洗はともかく給水が一々プールの下にもぐらねばならず厄介だ。

午後になってA子からメールで「実家に子ども達を連れていこうと思っていたけど、祈がお友達と遊びたいと言って聞かないので置いていく、あまりぐずって困らせるようなら連れてきて」との指示が届く。へーあれだけママべったりだった祈が、たとえ友達と遊びたいからという理由でも一晩パパと過ごすことを選んだかね。やはりそれなりに成長しているんだと感慨深い。18時半に帰宅して、ばあばの部屋から連れ出し一緒に外食に行くことに。俺としてはラーメンが良かったのだが、奴は俺と外食となるとガストと決めているらしい。

いつものグラタンとコーンスープ・ポテトを頼み、俺は散々悩んで坦々冷麺+ライスと油淋鶏。おねだりに負けてヨーグルトサンデーまで頼んでやったのに、最初のコーンスープを飲んでいる辺りからうつらうつらし出し、メインのグラタンの時には2~3口食べただけで突っ伏してしまった。何とか起こして口の中いっぱいに頬張ったものを嚥下させ、根性でサンデーのアイスの部分を一口だけ食べさせ、水でゆすがせた後は壮大な残り物と格闘。すっかり腹一杯になってしまった。それでもポテトが半分以上残ってしまい、残念だ。Y・Wがいたら喜んで食べるのに…。

食事の最中にA子から電話、Wが発熱して朦朧としているので急遽帰るという。家で合流し、Wをベッドへ移すと、何だかうなされているようで時々大声で泣き出す。心配になって総合病院へ電話すると、2~3時間待つとのこと。Yを風呂に入れて寝かせ、ばあばに二人のことを頼んで、Wを連れて病院へ向かう。しかし車に乗る頃から奴は元気になりだし、ケラケラ笑う余裕まで出てきた。23時半に受付をしてからさんざん待たされ、診察を受けたのが01時ごろ、その後さらに待って02時過ぎに診断内容を聞き、結局解熱剤をもらって後は様子見という穏当な内容を聞いて帰宅。まずは大ごとでなくて良かった。

それにしても夜間診察のお医者、どう見ても大学生のような若者二人組で、初めは問診をしている方が先輩で後ろでじっと聞いている方が研修生かと思っていたら、「耳も見て」「そっちの方はどう?」とか偉そうに指示しているのを聞いて、えー、こんな童顔で指導者なのかよと驚く。診察も丁寧と言えば丁寧だが、何だか実習の材料にされているようにも見えてしまい、複雑な心境。それでも夜間の飛び込みに丁寧に対応してくれることに感謝の念を持つ。Wはすっかり元気になって、清算時には無人のロビーを駈けまわるほど。急いで連れてきたので裸足なのに、帰ったら念入りに洗わなくちゃ。